継続の法則 自助努力のススメ 公認会計士 内藤勝浩のブログ

目標、正しい理想に向かってコツコツ自助努力を継続する人を応援するブログ

新型コロナウィルスで考えたこと【5】-一律-

2020-04-18 13:37:58 | 新型コロナウィルス

すべての国民に一律10万円の給付が行われそうです。
仕事を失った方、住む所を失った方、医療従事者等でホテル住まい等で出費が必要な方等、今、お金が必要な方々には助力になります。
一方、今、急場のお金が必要のない方々には貯蓄となるだけです。
この10万円の目的は何なのでしょうか。
「収入がなくなった方、今後、収入がなくなりそうな方は、収入を補填しますから外出しないでください」という目的でしょうか。
それならば、そういう人にだけ支給すればいいと考えます。
必要のない人にまで、10万円を給付することで、本当に困っている人に、必要な額が給付されない可能性があります。
国民に一律10万円配ることで、多くの人が外出自粛に協力するとは思えません。
外出するのは、お金の問題ではない人も多くいるからです。
「今、必要でない方々は、経済の回復期に、10万円を消費してください」という目的でしょうか。
もし、そうならば、10万円を配るより、消費税を5%に減税した方が効果的だと考えます。
国民一人一人に一律10万円は、大いなる無駄となる可能性が高いと考えます。
「そんなこと言わないで、もらえるものはもらっておこう」と考える人もいるでしょう。
でも、そういう人にも、この無駄の反作用は帰ってきます。
ひとつは、新型コロナウィルス被害の終息が遅くなることです。
また、終息後の大増税も予測されます。消費増税に加えて、所得税、法人税等も増税される可能性が高いといえます。
「お金持ちから取れ」という人もいるでしょう。
どういう方々が、「お金持ち」なのかは定義を明確にする必要がありますが、「お金持ち」の基準はどんどん下がっていきます。
少し前までは、中流と思われていた方が、いつの間にか「お金持ち」に含まれていくのです。
相続税の基礎控除が下がった現実をみればあきらかです。
さらに、これは、「国民一人一人への買収行為」です。言い方がきつければ、「うけ狙い」です。

私には大したことはできませんが、この10万円は放棄したいと思います。
現在、病気療養・治療中の私は、昨年から仕事を減らしており、わずかな収入と家族の年金収入で何とかやっていけています。
裕福ではありませんが、当面、お金の面は大丈夫です。
それよりも、早く、新型コロナウィルスの流行を終息させてもらいたい。
安心して生活や仕事ができる状況を取り戻してもらいたい。
私の放棄した10万円は、仕事を失った方、住む所を失った方、医療従事者等でホテル住まい等で出費が必要な方、無給で医療に従事している方等、本当に、今、お金が必要な方々のために使っていただきたい。
これは、政権与党への抗議でありません。
野党も同じ提案をしていたのです。
これは、国会議員全員への抗議です。

私のように、10万円を放棄すると声をあげてくださる方々が増えればいいと考えますが、私の予想としては、少ないでしょう。
私の影響力の無さ所以です。

目標に向けて、コツコツと正しい方向で努力を継続している皆さん。
未来はあなたがたの手の中にあります。
この流行は、必ず終息します。
あきらめないで、自助努力を継続してください。

58歳のオッサン公認会計士でした。
では、また。