「中小企業の社長なら、これくらいの会計は知っといてくださいよ!」と言われても、「無理」と考える中小企業の社長さんも多いかもしれません。
私が考える中小企業の社長にとって必要な会計の知識とは、毎日の取引を測定して記録する、いわゆる仕訳の知識ではありません。それらを集計して、決算書を作成する知識でもありません。
私が考える中小企業の社長にとって、一番重要で、必要な会計の知識とは、できあがった決算書に基づいて、良いところ悪いところを認識でき、それを自分の言葉で構わないので、他人に対して、特に、融資を受けている金融機関に対して、解かるように説明できる知識です。
もう少し詳しく言うと、どの程度、良いのか、または、悪いのか、良かった点、または、悪かった点、それらの原因は何なのか、良かったことが将来も続くのか、または、悪かった点に、どのように対応していくのか、といったことを、金額をまじえて説明できる程度のものです。
仕訳や決算書作成といった部分は、おおまかな知識で構いません。細かな仕訳は、経理担当者がしてくれますし、決算書の作成は、パソコンがしてくれます。また、これらの作業を税理士事務所や会計事務所に依頼していれば、そこがやってくれます。
しかし、私は、おススメしません。よほど小さな個人企業レベル以外は、税務申告を除いて、決算書の作成までは自社で行うべきだと考えています。その理由は、別の機会に書かせていただきます。詳しくは、拙著「本音を言わない銀行、言っても解らない中小企業の社長」を読んでみてください。
要するに、中小企業の社長に必要な会計の知識は、自社の決算書について、①現状は、どうなのか。②何が原因でそうなっているのか。③将来は、どうなるのか、どうするのか。を認識して、第三者に説明できる程度のものといえます。つまるところ認識力です。
特に、金融機関から融資を受けている中小企業にとっては、この会計的な認識力が重要になってくるのです。
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中小企業の社長さん、中小企業に融資する銀行の方、中小企業を支援する専門家の皆様、是非、ご一読ください。
私のもう一つのブログも、ご覧ください。共通するキーワードは、「自助努力のススメ」です。
継続の法則 公認会計士 内藤勝浩のブログ
コツコツ努力をする人を応援するブログ
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では、また。
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