黄昏のガンマン

ガンマンはとうにリタイヤ
節々は痛むし物忘れが頻発して今は街外れの小屋で自炊暮らし
ダラダラと過ごす毎日だ。

黄ばんだグラス

2017-05-27 | 日記

いつも同じコースの散歩道、たまには変化を付けようと途中から細い路地にコースを替えてみる。
少し入ると街灯の少ない住宅街の薄暗い路地に赤い御用提灯が浮かんで見えてきてなかなか趣がある。 飲み屋の提灯かと思って近づいたみたら食事処の字が提灯に浮かんで見える。
入り口は曇りガラス入りの引き戸。上のほうの一枚が透明ガラスになっていていて 覗き込むと店主らしき爺さんが頬杖を付いて一人でテレビを見ていて退屈してる感じ。  いいムードで面白そうなので寄ってみる事にする。
中に入ると客席の隣が調理場で入り口に旧式の流しが置いてあるのが見える、昭和の造り。

   

 映画「レナードの朝」からロバート・デ・ニーロ、ロビン・ウィリアムズ

飯の前に生ビールを頼むと瓶ビールしかないと言うのでそれとツマミを注文。
出て来たグラスを持つと口の周りに牛乳の飲み痕みたいな汚れが付いてる。 親爺に汚れてるよ、と言って返すと不満そうにまじまじと眺めていて、解ったのか解らないのか代わりを持ってくる。 少しはマシだけど透明感がなくて全体的に黄ばんでる、そこで年を聞くと84歳だと答える、こういうものかとビールを注ぐ。
意外な事だがツマミに頼んだシラスオロシと〆鯖はけっこういけてる しかし定食で頼んで出てきた味噌汁は継ぎ足しで造ってる年代物のみたいでドロドロしていて気持ち悪いので半分残す、ご飯はボソボソしていて自分が炊くのが上である。
しかし趣があるのであれから二度ほど行ってるが 定食は頼まないでシラスオロシと〆鯖をツマミに黄ばんだグラスでビールをやるしだいである。


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