ときめき
病院に行く下りの電車、 隣の席が空いているのに座ってくれないのは気になるもので、
途中駅から乗って来た女性客。 はす向かいの細身の男と疲れたグッチの紙パックを持った男の空席にリュックを一旦置いたので そこに座るのかと思ったら周りを見渡してからリュックを持つとわざわざ俺の隣に移動してシッカリと座ってくれた。そしてスマホを見る事もなく自分が下車しても座って行った。
手賀沼近くの慈恵医大柏病院でCT検査を終えて、桜を眺めてからの帰り。
午後の上り電車も空いていて途中駅から乗った女性。 遠い方のドアから周りを見渡してわざわざ俺の隣の空席に座ってくれて気分を良くしてくれた。 自分が下車してもスマホをいじっていたので行の女性の方が好感が持てる と 贅沢な思いもしてしまった。
手賀沼から流れる大堀川と桜並木
行きも帰りも良い気分にさせられたのは初めてだけど 行の電車の空席の隣は杖を持った爺さんで、帰りの電車の一つ置いた隣は俺れと同じで頭に毛のない爺さん。 どうも安全な場所と見て座ってくれたみたいで モテたわけではない様で複雑な気持ちだ。
こないだ読んだ医者が書いたエッセイによると若さを保つにはときめきが必要で道端で見かけた女性にでも良いからときめきを感じなさいと載せていた。
今回の様な事はめったにない事で やはり毎日のときめきは晩酌のビールだ。 今日の晩酌の肴はタコの刺身とちくわしようか? とか酒の肴を考えてるだけでときめきを感じるのだ。