ほんの少し前のこと。東京都足立区教育委員会が昨年4月に実施した学力テストで、区立小学校1校の校長と教員計6人が、テスト中に児童の答案用紙を見て回り、誤った解答を指で示すなどして正解を誘導する不正を行っていた。また、障害がある児童らのテスト結果を保護者の了解なしに集計から外した小学校が計2校あったというニュースが報道された。
なんてこったと驚いたが、わが校がいかに教育レベルが高いかを世に知らしめるために、不正な手段を講じていたのは小学校だけではない。あきれたことに今度は高校で、受験料は学校が負担し、1人の優秀な生徒に多数の大学を受験させ、合格率を水増ししていたというのである。それも古くは10年前からやっていたというのだ。
最初に明るみにでた私立大阪学芸高校を皮切りに、昨日までに明らかになった高校は10校になった。今回どういう経緯で明るみに出たのかは知らぬが、この調子で行けばまだまだ出てくるだろうと思われる。
そのうちの神戸龍谷高校を例にとって見ると、大学入試センター試験の結果だけで合否判定する私大の入試制度を利用し、2003年から5年で計53人の生徒が300学部・学科に出願し、180学部・学科で合格した。学校側は受験料計568万6000円を負担したという。
学校側は、「進学のノウハウが乏しく、独自のデータを集めるため」とか、「受験意欲の喚起と指導の情報収集のためで、合格者数を稼ぐ目的ではない」などというが、現にどこの私立高校でも、東大進学率○○%だとか、全国有名大学への進学率の高さを掲げて生徒や父兄の関心をひいている。また、先般大騒ぎになった高校野球特待生問題でも、甲子園出場回数の多い高校に生徒が集まることと同じようなもので、それを意図していないことはない。
少子化の昨今、生徒数の減少は学校経営に大きな影響を及ぼすことは理解できる。しかし、当初の学校設立の趣旨を忘れてはいないか。いくら合格率を水増ししても、学校全体の学力のレベルアップには繋がらない。
随分昔のことであるが、今頃の時期になると、わが町近隣の一部の公・私立高校が合同で、題名はたしか「合同模試進学状況」という冊子を作成していた。当時私も、昭和50年頃はタイプで、そしてワープロ、パソコンで、その製版作成に携わっていた。
たしか順位・個人№・高校名・模試科目別得点・合否・受験大学名などの項目があったと思うが、各高校が提出した資料をまとめたもので、相当のページ数であった。その頃の上位順位の生徒の受験数は1人でせいぜい十何校である。大学も一流から三流まで、果ては聞いたこともない大学名が出てくる。もちろん1人の生徒が何十校も受験するなんてことはなかった。こればかりは隠れて受験しても意味がないので、おそらく今回のようなケースはなかったと思っている。そういったことから、学区内の全高校が合同でこうした資料を作り公開していれば、絶対不正な手段での水増しなどはできないはずだと思うのである。
今の教育現場はどうなっているのか、全く情けない話である。安倍総理肝いりで発足した「教育再生会議」、最近はちっとも活動の様子が聞かれない。あっちもこっちもいい加減なことばかり…。
巷では選挙カーがうるさくてならない。応援演説で安倍総理は「…自民党と公明党である」というべきところを「…自民党と民社党である」と間違え、聴衆に指摘される始末。また、各党首の演説もなぜか空々しく聞こえてならない。投票日は間近だが盛り上がりはイマイチ、私も未だに決めかねている。
何となく鶴田浩二の歌「何から何まで 真っ暗闇よ すじの通らぬことばかり 右を向いても 左を見ても ばかと阿呆の からみあい……」を思い出した。
なんてこったと驚いたが、わが校がいかに教育レベルが高いかを世に知らしめるために、不正な手段を講じていたのは小学校だけではない。あきれたことに今度は高校で、受験料は学校が負担し、1人の優秀な生徒に多数の大学を受験させ、合格率を水増ししていたというのである。それも古くは10年前からやっていたというのだ。
最初に明るみにでた私立大阪学芸高校を皮切りに、昨日までに明らかになった高校は10校になった。今回どういう経緯で明るみに出たのかは知らぬが、この調子で行けばまだまだ出てくるだろうと思われる。
そのうちの神戸龍谷高校を例にとって見ると、大学入試センター試験の結果だけで合否判定する私大の入試制度を利用し、2003年から5年で計53人の生徒が300学部・学科に出願し、180学部・学科で合格した。学校側は受験料計568万6000円を負担したという。
学校側は、「進学のノウハウが乏しく、独自のデータを集めるため」とか、「受験意欲の喚起と指導の情報収集のためで、合格者数を稼ぐ目的ではない」などというが、現にどこの私立高校でも、東大進学率○○%だとか、全国有名大学への進学率の高さを掲げて生徒や父兄の関心をひいている。また、先般大騒ぎになった高校野球特待生問題でも、甲子園出場回数の多い高校に生徒が集まることと同じようなもので、それを意図していないことはない。
少子化の昨今、生徒数の減少は学校経営に大きな影響を及ぼすことは理解できる。しかし、当初の学校設立の趣旨を忘れてはいないか。いくら合格率を水増ししても、学校全体の学力のレベルアップには繋がらない。
随分昔のことであるが、今頃の時期になると、わが町近隣の一部の公・私立高校が合同で、題名はたしか「合同模試進学状況」という冊子を作成していた。当時私も、昭和50年頃はタイプで、そしてワープロ、パソコンで、その製版作成に携わっていた。
たしか順位・個人№・高校名・模試科目別得点・合否・受験大学名などの項目があったと思うが、各高校が提出した資料をまとめたもので、相当のページ数であった。その頃の上位順位の生徒の受験数は1人でせいぜい十何校である。大学も一流から三流まで、果ては聞いたこともない大学名が出てくる。もちろん1人の生徒が何十校も受験するなんてことはなかった。こればかりは隠れて受験しても意味がないので、おそらく今回のようなケースはなかったと思っている。そういったことから、学区内の全高校が合同でこうした資料を作り公開していれば、絶対不正な手段での水増しなどはできないはずだと思うのである。
今の教育現場はどうなっているのか、全く情けない話である。安倍総理肝いりで発足した「教育再生会議」、最近はちっとも活動の様子が聞かれない。あっちもこっちもいい加減なことばかり…。
巷では選挙カーがうるさくてならない。応援演説で安倍総理は「…自民党と公明党である」というべきところを「…自民党と民社党である」と間違え、聴衆に指摘される始末。また、各党首の演説もなぜか空々しく聞こえてならない。投票日は間近だが盛り上がりはイマイチ、私も未だに決めかねている。
何となく鶴田浩二の歌「何から何まで 真っ暗闇よ すじの通らぬことばかり 右を向いても 左を見ても ばかと阿呆の からみあい……」を思い出した。
有難うございます。それだけにいい加減なことは書けないので、私も勉強になっています。
与党の劣勢は予想以上らしいですね。かと言って、野党のこの人というのもいない。マニフェストもいいことを言っているようで、しっかりした根拠が見られない。本当に迷っています。
これが衆院選だったら、安倍総理の進退にも関わるでしょうが、参院選でよかったとちょっとは安堵しているかも…。
古い歌ならよく覚えています。年が分かりますね。つい昔と比べたくなるのは年を取った証拠でしょうか。
それにしても次から次へと、日本の根幹に関わることでデタラメの多いこと。これで「美しい国」づくりをいう安倍総理は、今の現状を本当に把握しているのでしょうか。
きれいごとばかりが聞こえてきて、いかにお坊ちゃま育ちかがわかります。こんな人ではなかったのにと期待はずれの感がしますが、今他にこの人という代わりがいないのが一番情けないですネ。
学校は、少子化でいろいろあるようですね。
自分の母校(高校)も、男子校だったのが共学になりました。
昔だったら考えられなかったかも?(笑)
それにしても、オールドレディーさんのブログは毎日勉強になっています。
分からない熟語が出て来ると国語辞典で調べ、「こういう意味なんやな~」と。
学生時代から国語は好きなのです。
安倍首相は、林君の件があってから、正直余り良く思っていませんね…。
「脳内メーカー」は、本名の苗字と名前の間に半角スペースを入れると、いっぱい文字が出て来ましたよ。
しかし、よく社会の出来事を把握しているのは感心しますよ。
私の宗旨の親鸞上人が「そらごと、たわごと、誠あることなしに」と言っていますが、世の中は嘘ばかりですね。
数も数、生半可な数ではありません。すごい生徒ですね。でも、天才とキチガイは紙一重といいますから、ちょっと心配です。
こういう子の家庭はどんなだろうと想像します。教育ママとエリートの父親、勉強勉強のめがねをかけた少年というのしか浮かびません。本人は理系へ進学するそうですが、東大ですかね。
あと2日、自民党はこれが衆院選挙でなくてよかったと胸をなでおろしていることでしょう。
安倍首相の演説、ニュースで見ました。ドーテンしてるのか馬鹿なのか。この人は成蹊大学です。そういう意味ではダメかな。
そんなことは無いと思いますが。