風になりたい

自作の小説とエッセイをアップしています。テーマは「個人」としてどう生きるか。純文学風の作品が好みです。

星の海へ

2023年07月05日 06時15分30秒 | 詩集

 忘れそうになったら
 見上げておくれ
 夜空には
 無数の星が瞬いている


 あの輝きのどこかで
 出会ったことのない人たちが
 君を待っている
 あの輝きのどこかで
 体験したことのないことが
 君を待っている

 落ち込んでいる暇なんて
 あるのだろうか?
 いいことも悪いことも
 ひっくるめて
 素晴らしい出会いや
 想像もつかない出来事が
 君を待っているというのに

 生まれてきたのは
 生まれてきた意味を知るため
 星々の海を旅して
 人生の意味を見つけるんだ
 つらいことが
 あるかもしれないけど
 怖がることなんてない
 肚はらを決めて向かい合えば
 怖さは消える
 最後はどうにかなるものさ


 見失いそうになったら
 見上げてごらん
 夜空には
 無数の星が瞬いている
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春を歩く

2023年06月21日 06時15分45秒 | 詩集

 春色を塗り重ねて
 空は輝きを深くします
 春色を塗り重ねて
 風は輝きを深くします

  今の想いを
  大切にして
  秘めた願いを
  まぶしい光へ解き放て

  おそれることは
  なにもない
  とまどうことも
  なにもない

  舞い上がる風に
  夢を口ずさめ
  萌える若葉に
  愛をささやけ

  澄んだ陽射し
  軽やかな瀬の音
  あなたの心をあたためて
  あなたの心を抱きしめて

  春を歩く
  もっと
  もっと
  あふれる光のなかへ

 春色を塗り重ねて
 空は輝きを深くします
 春色を塗り重ねて
 愛は輝きを深くします
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捕虜を斬るな(連載エッセイ『ゆっくりゆうやけ』第484話)

2023年06月07日 06時15分30秒 | 連載エッセイ『ゆっくりゆうやけ』

 祖父は学生時代に剣道をやっていた。戦前には学生選手の代表チームへ入って当時の満州へ遠征試合に行ったこともあるらしい。強かったようだ。
 中国との戦争が始まり、剣道仲間は次々と召集を受けた。
 祖父の剣道仲間は、
「捕虜を斬るな。剣道をやっていたとなれば軍刀で捕虜を斬れと命令されるだろう。そんな時は、便所にでも行って隠れて、絶対に捕虜を斬らないようにするんだ。動いている相手を倒すのは戦争だから仕方ないが、動かない相手を斬るのは絶対にやってはいけないことだ」
 と互いに言い交わしていたそうだ。
 それでもやはり捕虜を斬るはめになった仲間はいたようだ。
 捕虜を斬る時は、首の骨の間に刃が入るように刀を振り下ろす。そうすれば、首はあっけないほどきれいに飛ぶ。もし首の骨に刀を当ててしまうと首は切れない。人間の首はやはり大事なところだけあって頑丈にできているそうだ。首が切れないと刀の打撃で相手はひどく苦しむことになる。
 祖父は「捕虜を斬ったやつは早く死んでしまう」と嘆いていた。捕虜を斬ったことがトラウマとして心に残ってしまい自責の念にかられ続けるのだとか。斬ったほうは、自分の心を殺したことになってしまうのかもしれない。
 戦争のない時代が続きますように。

(2021年1月24日発表)

 この原稿は「小説家なろう」サイトで連載中のエッセイ『ゆっくりゆうやけ』において第458話として投稿しました。
 『ゆっくりゆうやけ』のアドレスは以下の通りです。もしよければ、ほかの話もご覧ください。
http://ncode.syosetu.com/n8686m/
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明月院の紫陽花2023

2023年06月05日 22時24分31秒 | フォト日記
明月院の紫陽花



北鎌倉の明月院の紫陽花です。
見頃できれいでした。







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ひそやかな黄昏に

2023年05月30日 06時15分15秒 | 詩集

 黄昏が胸に沈む
 思い出は
 やさしく
 ひそやかに

 愛してくれた人の
 やわらかな歌声
 そよ風のなかで聴いた
 子守唄

  変わらない
  愛の光を探して
  今日も
  この街で暮らしています
  あなたが教えてくれたことの
  答えを見つけたくて

  心の底から愛せる人に
  自分のすべてを
  捧げたいと思える人に
  いつかの日か
  出会えると信じながら

  なんとなく
  おぼつかないような
  なんとなく
  新しいことが始まるような
  そこはかとない
  予感

 あなたの愛が
 わたしの胸に沈む
 希望は
 やさしく
 ひそやかに
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生まれたてのきのこ君へ

2023年05月16日 06時15分30秒 | 詩集

 雨上がりの芝生に生えた
 かわいいきのこ
 ちょこんと生えた
 ベイビーきのこ君
 ようこそこの世界へ

 風は心地よいですか
 おひさまの光はぬくもりますね
 土の匂いもいいでしょう
 気に入ってくれたでしょうか?

 爽やかな日もあれば
 激しい雨が
 冷たく降ることもあります
 いいことも
 悪いことも
 いろいろと起きてしまうのが
 この世界です

 とはいえ
 怖がることも
 恐れることもありません
 この星で起きることは
 すべて
 ミラクルマジックショー
 いいことも
 悪いことも
 どうか
 目一杯
 楽しんでいってください

 雨上がりの芝生に生えた
 かわいいきのこ
 ちょこんと生えた
 ベイビーきのこ君
 ようこそ我らが地球へ
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鶴ヶ城(会津若松)2023

2023年05月13日 15時49分42秒 | フォト日記

ゴールデンウィークに会津若松の鶴ヶ城へ行ってきました。
新緑のお城はとてもここちよかったです。
















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神田川の桜 2023

2023年03月27日 00時00分05秒 | フォト日記

神田川の桜を見に行ってきました。













昔に比べると川はずいぶんきれいになりました。今はどぶの匂いがほとんどしないですね。







あいにくの天気だったけど今年の桜を見ることができてよかった。
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春一番が僕を悩ませる

2023年03月05日 15時34分20秒 | 詩集

 坂道のバス停
 なぜか君は
 僕を見送ってくれた
 春の始まりの風が
 埃を巻き上げて
 ふたりの隙間を吹き抜ける

 出会ったことが
 間違いだっと言いたげに
 くわえタバコの君は
 つまらなさそうに顔を背ける
 嘘でもいいから
 楽しかったと
 言ってくれてもいいのにね

  これで恋は終わり
  これで夢は終わり
  これで未来も終わり
  春一番が僕を悩ませる


 別れのバスがきたよ
 僕を愛したことさえも
 君は忘れてしまうんだね
 いっそのこと
 ふたりの全部を
 忘れてくれたほうが
 すっきりするのかもしれない

  これで恋は終わり
  これで夢は終わり
  これで未来も終わり
  春一番が僕を悩ませる
  僕を悩ませる


 
「小説家になろう」サイト投稿作品。
https://ncode.syosetu.com/n2783hn/
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鳴子温泉 2023冬

2023年03月04日 20時20分12秒 | フォト日記


2月に鳴子温泉へ行った時の写真です。

雪が積もっていて静かでした。







陸羽東線で鳴子温泉駅へ行きました。







ものすごいつららですねえ。






十字架に雪が降ります。







雪景色はいいものですね。
またいつか行きたいです。



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