竹の葉がさざめく
季節の花が咲いた裏庭
夕陽があなたの頰を染める
風の声になんとなく
耳を傾けるふたり
ふと触れ合った指先
うつむいたあなた
交わす言葉にうなずきあう
結ばれたなら
ほかにはなにもいらない
愛うつくしび
ここであなたを待っていた
ずっとあなたを待っていた
清らな瀬の音
とまらない川の流れ
ふたりの鼓動を
たかぶらせては鎮しずめめ
鎮めてはたかぶらせ
月の光の匂いは
あなたの香りに似ている
長い黒髪に光が跳ねて
心のしずくになる
せつない吐息
愛うつくしび
ここであなたを呼んでいた
ずっとあなたを呼んでいた