風になりたい

自作の小説とエッセイをアップしています。テーマは「個人」としてどう生きるか。純文学風の作品が好みです。

「ゆっくりゆうやけ」第493回「秋の散歩2021 流山電鉄編」

2021年11月28日 23時50分13秒 | 連載エッセイ『ゆっくりゆうやけ』
 流山電鉄は、千葉県の馬橋から流山までを結ぶ5・7キロのローカル私鉄。馬橋でJR常磐線と接続している。散歩がてら乗りに行ってみた。





 改札へ行ってびっくりした。
 自動改札機がない。
 交通系ICカードのタッチ機もない。
 昔ながらの駅員が検札する改札口だ。
 写真右手にある窓口で駅員に切符を見せて中へ入る。





 ホームへ入ってまたびっくりした。
 ホームの柱は木造。
 屋根も木造。
 今時、ほんとに珍しい。
 懐かしい感じだなあと思いながら思わず天井を見上げてしまった。





 電車は西武鉄道のお古だった。
 昭和57年製造の車両だ。
 昔は西武鉄道の主力車両だったけど、今は流山電鉄で第二の人生を送っている。







 沿線はのんびりとした住宅地。住宅と畑が入り混じっている。
 馬橋から十二分で流山駅に着いた。








 流山駅の奥には車庫があった。
 流山駅も、当然、自動改札機もICカードのタッチ機もない。
 改札に箱が置いてあって、切符はここに入れてくださいと書いてあるだけ。
 東京の郊外にこんな昭和のままののどかな私鉄があるとは知らなかった。
 昭和のノスタルジアにちょっぴり浸った散歩だった。





この記事は、小説家になろうに投稿したものです。
https://ncode.syosetu.com/n8686m/493/

 


月の美しい夜のこと

2021年11月11日 17時15分15秒 | 詩集

 探しているのは
 あるがままの風ですか?
 それとも
 とこしえに変わらない
 光ですか?
 わたしはそっと尋ねました
 夜風が杉のこずえを渡ります

 あなたはじっと地面を見つめ
 野にあるものの衣の
 裾をそっと引きます
 あるがままの風を探してもいれば
 とこしえに変わらない光も探している
 あなたはつぶやくように答えました
 ひややかな夜空に
 星がひとつ流れます

 ほうぼうを訪ね
 旅から旅へ渡り歩いて探したのに
 なぜ見つからないのでしょう?
 探し方がよくないのでしょうか?
 なにかを間違っているのでしょうか?
 わたしはあなたを信じて
 ついてゆくだけですが
 わたしはあなたに言いました
 夜の鳥がどこかで羽ばたきます

 かんたんに見つかるものなら
 そもそも探しには行かない
 あるがままの風も
 とこしえに変わらない光も
 一生かけて探すものさ
 それだけの意味はあるのだから
 あなたは口もとに笑みを浮かべます
 焚火が静かにはぜ
 火の粉が舞い上がります
 月の美しい夜のことでした

吉野2021年秋

2021年11月09日 20時30分15秒 | フォト日記

近鉄電車に乗って吉野駅へ。
下の写真は吉野駅で撮った電車。









吉野駅前にあるロープウェイに乗って上へ上がりました。
小さくてかわいいサイズのロープウェイでした。




さらに上へ登って展望台から見た景色。きれいでした。




紅葉がきれいでした。









裸木になっているのが桜です。吉野の山には3万5000本から4万本の桜が植えられているそうです。




下に見える塔が南朝跡に建てられた塔です。





こんな山奥に立て籠って宮廷を開いていたのですねえ。



吉野葛の葛餅。美味しかったです。




下は葛粉と葛の根です。




晩御飯は鴨鍋でした。











奈良2021年秋

2021年11月08日 22時05分00秒 | フォト日記


京都駅からJR奈良線のみやこ路快速に乗って奈良駅へ向かいました。




下の写真は、奈良駅の二代目駅舎。
高架化時に保存されることになり、現在は奈良市総合観光案内所となっています。
優美な感じのいい建物ですね。





奈良公園のあたりは鹿がたくさんいて楽しいですね。
ただし、鹿はせんべい欲しさに噛んできたりすることがあるので注意。
鹿に囲まれたら、せんべいをすべて地面に落として逃げましょう。
















奈良の興福寺の写真。








東大寺の境内にある池です。
紅葉がきれいでした。






東大寺の裏手を散策しました。











金谷の浜焼き 2021秋

2021年11月04日 16時45分00秒 | フォト日記
前回の東京湾フェリーの旅の続き。

フェリーが金谷港に到着した後、フェリーターミナルの土産物コーナーへ入った。
海苔の佃煮と地酒でも買って帰ろうかと土産物を物色していると、なにやら行列ができているのが目にとまった。
フェリーターミナルのレストランの入口にずらりと人が並んでいる。
レストランには「浜焼き」と書いたのぼりが立っていた。
「浜焼きが名物なんだ」と僕も行列に並んだ。
せっかく海辺に来たのだから、美味しい海の幸を食べたいなとちょうど考えていたところだった。


サザエを2個並べて焼く。




いい感じで焼けてきたら、ひっくり返して、なかを取り出して、醤油を垂らして、また身を貝殻の中へ戻す。




ぐつぐつと煮立つと食べられる。
老廃物はハサミでカット。




サザエの壺焼きを堪能した。




鮑を焼いていると、身が踊るように収縮するので見ていて楽しかった。




伊勢海老。甲羅をしゃぶるようにして食べた。




舟盛りもよかった。






あら汁は魚の身がたっぷり入っていて食べ応えがあった。




港から見た夕陽。



来年もまた食べに行きたいな。






新宿さざなみ4号で東京へ帰った。










東京湾フェリーの旅 2021秋

2021年11月03日 22時05分07秒 | フォト日記


横須賀市の久里浜から千葉県の金谷へフェリーが出ているので、乗ってみることにした。


久里浜駅からぶらぶらと歩いて久里浜へ行った。
小さな浜で、地元の人たちが散歩したり、子供を遊ばせたり、のんびりと釣りをしたりしていた。








久里浜から十分ちょっと歩いてフェリー乗り場へ。
到着したフェリーからライダーの方が大勢出てきた。
ツーリングには便利なフェリーだろうね。






下は船室の写真
乗客はそんなにいなかったからゆったりできた。
船のなかの売店で缶ビールと唐揚げを買ってゆっくり飲んだ。




海鳥がついてくる。
乗客がカッパえびせんなんかを放り投げると鳥たちは上手にキャッチしていた。
鳥たちは乗客が餌をくれるのを知っているから、十数羽ついてきていた。




穏やかないい天気で、景色もよかった。
ほろ酔い加減でいい気持ちになって船からの景色を楽しんだ。








四十分ばかりで金谷港へ到着。








金谷港で撮影したフェリー。






ちょっとした旅だけど、いい旅だった。





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