時のしずくがわたしにしみる
時のしずくが蒼い海になって
わたしは自由に泳ぐ魚になる
命の泉からわたしは生まれた
限りない喜びや夢を
たずさえて旅立ち
癒せない悲しみを抱きしめながら
いつの日か澄んだ泉へ還る
はるかな時の流れを
命は巡りめぐり
繰り返し旅に出る
命を清めるために
命をまったきものにするために
星々のまたたきは夢の道しるべ
月の灯りは真理のささやき
静寂に冴えた夜空は
かわることなくとこしえに
わたしを見守ってくれている
与えられた命のために
わたしは生きたい
ほかのなにかのためにではなく
ただひたすら
この命を抱きしめるために
時のしずくがわたしにしみる
時のしずくが蒼い海になって
わたしは自由に泳ぐ魚になる