暮れなずむ空
人恋しい街の灯り
アルタの前であんぱんをかじりながら
あんたが来るのを待っている
たぶんこないんだろうなって思うけど
やっぱりこないって気づいているけど
電話をしても取ってくれない
メッセージを送っても返事をくれない
あたしのことなんて
相手したくないんだろうな
楽しいことが見つかったのかな
退屈しのぎに ひまつぶしに
あたしの相手をしてただけなんだよね
付き合っているはずなのに
ずっと片想いみたいだったもの
あんたはしょっちゅうつれない生返事
あんたが好きだから
なにも言わなかったけど
99%こないとわかっていて
1%だけ期待している
あたしの人生に
奇蹟なんて起こるはずないんだよ
もう帰ろうって何度もなんども
自分に言い聞かせてみるけど
あたしの足は動かない 動けない
足早に通り過ぎる
見知らぬ人たち
アルタの前であんぱんをかじりながら
来てはくれないあんたを待っている
秋の風は冷たい風
スカートを吹き抜ける
からっぽの風