銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

伝統とほやほやとが混在する広島へ

2024年10月20日 | のほほん同志Aの日常

「古~い伝統のものと、生まれたてのほやほやのものと、
 今回はすごく面白いコントラストで上出来やったね」

珍しく(?)、ツアー途中から、お褒めのことばをいただきました。
1泊2日で訪ねた広島旅行。

お目当てはこちら、宮島厳島神社で行われる観月能。



天気が心配される中でしたが、昼頃からぐんぐん回復し、島へ渡ったころにはこの天気。



潮は引いており、修学旅行生が鳥居の下をくぐってお参りしていましたが、
夕暮れ時になると、一転、ひたひたと。

そして、期待していた月も顔を見せてくれました。

いつの間にか潮が満ち、ゆれる波影が、ゆらゆらと映るなかでの能舞台。



足元まで忍び寄ってきた海の気配を感じながら、帰途につきました。



さて、翌日。
お客様が「生まれたてのほやほや」と表現されたのはこちら、下瀬美術館。



建築家、坂茂氏による設計です。



瀬戸内の島々をイメージしたという可動式展示室。



まさに、過去と近未来を行き来したような時間でした。

さて、過去と未来の間にあるものといえば、もちろん現在。
つい数日前には、ノーベル平和賞を日本の被団協が受賞というニュースが世界を駆け巡ったばかり。

宿泊は、広島の平和記念公園からすぐのホテルでした。



ホテルの目の前は、大木が居並ぶ大通り。
朝のひととき、散歩をしていてプレートに目が留まりました。



大通りの大木は、ほとんどが「被爆樹木」だったのです。

「75年は草木も生えぬ」と言われた広島で、
ある日、芽吹いていた新芽は、どれほど広島の人たちを勇気づけたことか。

人の営みとしての古いものと、新しいものと、
その両方をも繋ぎ得る木々の時間と。

いつにない時間の重みを感じながら、広島を後にしました。



秋の行楽シーズン!ぜひご一緒ください。

■10月~11月 日帰り旅行ラインナップ■

10/27(日) 【歩こう60回】生きた建築めぐり

10/28(月) 《鉄印帳》若桜鉄道とパンケーキ

10/29(火) 鷹峯・おたぎの懐石

10/30(水) 山の辺の道を歩く

10/31(木) 秋バラ咲くローザンベリー多和田

11/1(金) 若草山ハイキング

11/5(火) 西国札所⑭【結願】華厳寺

11/7(木) アニエルドール

11/8(金) 犬島アートプロジェクト

11/14(木) 農悠舎王隠堂の柿狩りと、農家レストランのランチ

11/15(金) 清林寺のもみじ

11/16(土) 西脇もみじウォーク

11/18(月) 芸術の森とラ・リビエールのフレンチ

11/19(火) もみじ彩る南山城古寺

11/21(木) 国宝十一面観音巡礼

11/23(土・祝) 万博花火

11/24(日) 神戸モダン建築祭

11/27(水) 大願寺の薬草料理と室生寺

11/28(木) 牛滝山のもみじ

11/29(金) 三木・秋の馬術大会

11/30(土) 瓦屋禅寺と馬上武芸祭

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旅行、オーダメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行 TEL 0797-91-2260(平日9:00~17:00)
■銀のステッキは会員制の「旅サロン」を主催しています。
■公式ホームページ:http://www.gin-st.co
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八甲田~奥入瀬~安比高原~八幡平

2024年10月11日 | のほほん同志Aの日常

この3連休中も、日中はまだまだ暑い!
けれども、一足お先に東北で、秋真っ盛りの山を訪ねてきました。

まずは八甲田ロープウェーで標高1300mへ。



つづいて、城ヶ倉大橋から100mほど下界をのぞき込みます。



翌日は、奥入瀬渓流へ。



標高が少し下がるので、季節が巻き戻る感じ。





そして最後が標高1600m、八幡平。

山はそれぞれの秋の進み具合を見せてくれました。

さて今回、皆さんがとても楽しみにしてらしたのが安比高原の本格リゾート。



八幡平市にあるANAインターコンチネンタル安比高原。
エントランスで迎えてくれたのは、
八幡平で雪解けの春先にのみ見られるという「ドラゴンアイ」。



お目当てはこちら、アフタヌーンティーのおもてなし。
ちなみに写真は、ひとり分です。

お部屋でほっとくつろいだあと、夕食前には、「アペロタイム」。

アペロとは・・?とお聞きしたら、アペリティフ(食前酒)のおもてなしでした。



ロビーでは暖炉に火が入り、うってかわって大人の雰囲気。
ピアノの生演奏に耳を傾けながらの「アペロタイム」。



岩手の食材を用いたフレンチの夕食。
こちらも、ドラゴンアイをイメージされたのでしょうか。



秋の東北、いつまでも山籠もりしていたくなる時間でした。


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ヒガンバナと龍王ケ淵

2024年10月04日 | のほほん同志Aの日常

今年は彼岸花をあまり見ないなぁ、、と思いませんか。
家の近所でも、10月に入り、ようやく田んぼの脇にぽつぽつと
赤い花が見えるようになりましたが、去年咲いていたところに咲いていない。

そんななかでしたが、ヒガンバナを求めて訪ねた奈良県宇陀の仏隆寺では、
見事な群生が待ってくれていました。



ちなみに、こちらの仏隆寺、
鹿に食べられるなどして、いっときは彼岸花がほぼ全滅したようですが、
地元の方々が5年がかりで約8万株ものヒガンバナを植えられたのだそうです。

小雨降るなかでしたが、私たちのほかにもカメラマンと思しき男性が。

参道へとつづく道、人のいないところを撮りたいでしょうに、

「すみません、さっさと行きますんで。いや、さっさとは行けませんが・・」
とペコペコしながら、お参りしてきました。




最近、よく見る図鑑によると、

【ヒガンバナ】
・・・昔から死人花(しびとばな)、疫病花(やくびょうばな)などと呼ばれ、
忌み嫌われましたが、近年は花の美しさが見直され、群生地は観光名所に。

ちょっとひどい言われよう?と、念のため、広辞苑も引いてみましたが、
やはり、「シビトバナの別名も」とありました。

時代が変わると、受け止められ方もずいぶん変わるようです。

変わるといえば、こちら、午後から訪ねた「龍王ケ淵」。



小さな「池」ですが、今や、人気スポットに。



この感じ、何かに似てるなぁ、、と思い出したのが、
先日訪ねた新潟県の清津峡トンネル。

どうやらポイントは、
上下逆さで、水に映ること。

つまりは逆さ富士、あるいは、逆さマッターホルン。

ということは、最近のインスタ映えスポットも、
新しいように見えて、案外、古典的なのかもしれません。

とりあえず、この秋も、10日ほど遅れのヒガンバナが見られたことに安堵して、
雨の宇陀路をあとにしました。

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「虎に翼」 さよーなら、またいつか! 

2024年09月29日 | のほほん同志Aの日常

2~3ヶ月ほど前だったでしょうか。
珍しく、「このツアーには、ぜひ行きたいです」と手を挙げました。

ツアーのタイトルは、
~「虎に翼」三淵嘉子さんをたどる旅へ~
三淵邸「甘柑荘」と華族の邸宅めぐり

ふだんは全く見る習慣のないNHKの朝ドラですが、
あまりにいろんなところで、「素晴らしい」と書いてあったので、一度見てみたらやみつきに。

すっかり夢中になって見続けた「虎に翼」。
そのゆかりの地を訪ねるというのですから、これは行くしかありません。


原爆裁判につづき、尊属殺人をいかに裁くのか・・と、
ドラマは最終週までギューギュー詰めのまま盛り上がり、
とうとう最終回を迎える朝、出発となりました。

小田原にある「甘柑荘」(かんかんそう)。



初代最高裁判所長官だった三淵忠彦氏が別荘として建て、晩年を過ごした住宅です。



主人公のモデルであった日本初の女性弁護士、三淵嘉子さんにとっては義父の建てた家。
裁判官としてともに単身赴任の多かった夫妻は、
この別荘に集い、くつろぎの場としていたのだそう。



庭には、「甘柑荘」の名前の由来となったレモンや蜜柑、夏蜜柑の木が。
ここで生まれたのか、アゲハもひらひらと飛んでいました。

さて、小田原で「甘柑荘」を見学ののちは、東京へ。
ご参加の皆さんと「虎に翼」トークができるかと期待していたのですが、
どうやら皆さんのお目当ては、ほぼ全員、お泊りの椿山荘。

「早く行って、お庭を散策したい!」とのお声多数。
そのお庭とは・・



東京のど真ん中にあって、お庭と呼ぶのは似つかわしくないほどの広大な森。
簡素ななかに調和のとれた「甘柑荘」とは、まったくもって対照的。
さすがは明治の元勲、山縣有朋の邸宅跡です。

レモンや蜜柑の「甘柑荘」に対し、「椿山荘」ですから、もちろんツバキ。



山縣有朋公が、故郷である山口県萩のツバキを植樹したことから、
「椿山荘」と名付けられたそうです。

驚いたのは、故郷、萩のツバキだけでなく、
伊豆はもちろん、遠く長崎の五島列島からもツバキが寄せられていること。



ツバキだけではありません。



池に泳ぐのは、新潟県小千谷市の錦鯉。



広島の寺から移築されたという三重塔。



まさか、東京のど真ん中で、五島列島のツバキと新潟小千谷の錦鯉に、
同時に出会えるとは思いもしませんでした。

全国からモノが集まってくる・・・・・・すごい権力。


と、そこではたと思い出したのが、「虎に翼」です。

(下は三淵嘉子さん出身の明治大学博物館で行われていた企画展。大盛況でした。)



はて? と自分のなかの「当たり前」をゆさぶられた問いかけの数々。
そんな、いくつもありすぎる名場面・名セリフの数々のなかで・・


もうひとりの主人公ともいえる山田よねの法律事務所の壁一面に、
憲法第14条の条文が高らかに書かれていたことを。

ともに研鑽し、のちには最高裁長官まで昇りつめた、松山ケンイチ演じる桂場等一郎が、
何物にも代えて守ろうとしていたものが、「司法の独立」であったことを。



  憲法とは統治権力である公権力を拘束する法であり、
  憲法によって公権力を拘束しなければならないとする思想を
  立憲主義という。 ( 蟻川恒正『憲法解釈権力』より )

 


 司法と権力。
「甘柑荘」と「椿山荘」。

意外や企画者は、両者を対峙するものとして組み合わせたのかもしれません。

・・て、そんな訳ないか。


ともあれ、「虎に翼」最終週を締めくくるにふさわしい2日間でした。
来週からは、「虎ロス」まちがいなしです。




さよーなら、またいつか!


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ことこと列車

2024年09月22日 | のほほん同志Aの日常

大阪駅周辺は再開発ラッシュ。
最新スポットめぐりは、当社でも大人気ですが、
私はやっぱり、今よりも、時間をさかのぼれる場所のほうが好き。

そんなわけで、週末の北九州、大いに楽しんできました。



まずは、官営八幡製鉄所のビジターセンターでレクチャー。



西欧に追いつけ、追い越せと、富国強兵が国是であった当時の日本。
今も残る、旧本事務所を遠望します。



写真には、伊藤博文や、炭鉱王の伊藤伝右衛門。
八幡の町では夜な夜な、政財界人が集い、酒を飲み交わしたことでしょう。



ちなみに今回のお泊りは、1914年創業の千草ホテル。
もとは料亭から始まり、八幡の地で歴史を重ねてきた老舗ホテルです。



官営の製鉄所が北九州の八幡村へ来ることになった、
その決め手のひとつが、筑豊炭鉱が近くにあったことでした。

今も飯塚市に残る炭鉱王、伊藤伝右衛門邸。







二階の角部屋は、歌人の柳原白蓮が嫁いでくる際に用意されたもの。
十年後、白蓮は家を出ることになるのですが。




翌日は、観光列車「ことこと列車」に乗り込みます。





直方(のおがた)から行橋(ゆくはし)まで、かつて筑豊炭田の栄えた土地を、ことことと。

景色はもちろんですが、車内でのお昼もお楽しみのひとつ。



前菜のことこと弁当ボックス。
ちなみに、左上においてあるのは、重石がわりの石炭です。





沿線の9市町村の名物が、たっぷり盛り込んであります。

途中駅には、こんな可愛いポストも!
ポストも最近、あまり使わなくなりました・・・



もはや懐かしい昭和の時代。
そのずっと前にあった明治期への想像をたくましくした2日間でした。


宿泊旅行>

・10/1(火)~3(木) 奄美大島と田中一村展  出発決定!

・10/4(金)~6(日) 弥陀ヶ原ホテルの星空 出発決定

・10/9(水)~11(金) 東北・安比高原リゾート 出発決定!

・10/16(水)~17(木) 厳島観月能「黒塚」出発決定!残席2席‼️

・10/21(月)~23(水) 黄葉の八ヶ岳高原 …出発決定!

・10/24(木)~26(土) 天狗高原ハイキング …キャンセル待ち

・10/29(火)~30(水) 尾道ベラビスタ スパ&マリーナ 出発決定

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