銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

てくてく歩く男

2021年08月23日 | のほほん同志Aの日常

先日、気晴らしに、見たかった展覧会に行ってきました。

神戸市立博物館の「伊能忠敬展」。



旅行業を生業にしてきたのですから、この人には、大感謝、しかないでしょう。

日本で初めて、自分の二本の脚で歩いて、日本地図を作ってしまった人なのですから。

展示会場では、気晴らしのはずが、大きな絵地図のなかに、
「宝塚、明石、高砂…」など、地元の文字を見つけて、大興奮。

先日、大洲の鵜飼の取りやめと観光列車「伊予灘ものがたり」の運休をうけて、
出発数日前にやむなく中止した、愛媛のツアー。
そのなかで行く予定だった佐多岬半島もしっかり描きこまれていて。

佐多岬半島といえば、40キロもあるという、日本でいちばん長細い岬です。
その先端部まで、省略せずに歩いているわけですから、まあ、もう、気の遠くなる道のりです。

展覧会からの帰り道、思い出した本があり、
どうしても読んでみたくなって書店に寄ってみました。

タイトルはうろおぼえ。
たしか、『てくてくの男』とか、なんとかだったような…。

ただ、井上ひさしさんが、伊能忠敬について書いた本、だったという記憶だけで、
書店の在庫画面で検索すること、数回。

「井上ひさし てくてく」

――該当はありません。

『歩く男』だったっけかな。と思い、今度は、「井上ひさし 歩く」で検索。

――該当はありません。

あきらめて、去りかけて、もう一度戻り、「井上ひさし 伊能忠敬」で、出てきました。
なんだ、最初から、そうすればよかったんですね。

タイトルは、『四千万歩の男』でした。

お楽しみは仕事が終わってから、ということで、まだ前書きしか読んでいませんが、
すでに前書きの数ページで、ページの端を折りまくり。

筆者の井上ひさしが、地図好きな自分の自己分析で、こんなふうに語るくだりとか、

 地図は、いわば記号の集積である。筆者が実人生そのものより、
 物語という代替物の方が好きだというのもそのせいだろうし…

あるいは、伊能忠敬の生き方が、「一身にして二生を経る」というものだったとか。
(歩きはじめたのは、隠居したあとの56歳から!)


あぁ、早く読みたい。
展覧会も、もう一度、行きたい。
佐多岬も、リベンジしないと!


夏の終わりには、あれこれ決着つけて、
たんまり溜まった宿題、いえ、お楽しみを果たしたいものです。

神戸市立博物館の「伊能忠敬展」、8月29日までです。



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