銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

たったひとりの君に開放する、水上文学の世界

2024年04月14日 | Hの生きる喜び、それは

「どうか、君も、この中の一冊から、何かを拾って、君の人生を切りひらいてくれたまえ。

たった一人の君に開放する」

『若州一滴文庫』は、おおい町出身の小説家である水上勉が

そんな想いを込めて1985年に開設しました

今日は、長年ご一緒させていただいている、カルチャー教室の中から
スケッチ教室の皆さまとのスケッチ旅行

かれこれ10年以上、メンバーはほぼ変わらず
季節の風景、土地の風景を求めてバスでスケッチ旅行に出かけています

今年の行先は、若狭の一滴文庫

ちょうど、同地で墨彩画展が開かれており
先生の作品も出展されていることから、行先が決まったのでした

「水上勉」(みずかみつとむ 1919-2004)という方の名前は知っていても
その作品をほとんど読んだことのない私は、

まず、先輩に水上勉の本を借りて読むことから入りました

貧困と孤独、哀愁、人間の性
何とも暗く重いテーマがのしかかってくるにも関わらず、
乾いた身体が水を欲するように、
あっという間に読みほしてしまいました

だからこその、対照的な若州一滴文庫の底抜けた明るさ
桜、ミツバツツジ、ツバキなど春の花が一斉に咲き乱れて、桃源郷のようです

水上勉氏は、幼少期、灯りもなく、本もなく
大変貧しい生活を強いられました

だからこそ、いまを生きる君たちには
たくさんの本を読んでそこから夢や人生を拾ってほしい、と

2万冊近い蔵書を故郷に寄付して、若州一滴文庫を開いたのです

皆さまが一生懸命スケッチをされている間


私は展示室で水上勉氏の本の海にどっぷり浸り、
この場所がさらに多くの人に開放されることを願っていました

午後は、若狭の穏やかな海をスケッチし


美味しいお食事もいただいて、


ポニーやサフォークたちにも挨拶をして(君たちスケッチされているかもよ)

穏やかな若狭を後にしました


●◎2024年 春の旅【🌸日帰り旅行🌸】のご案内◎●

4/19(金) 筍亭のタケノコ料理 

4/18(木) 割烹志みずのワタリガニ

4/22(月) 鴨川源流・志明院へ

4/23(火) 美人画と嵐山・廣川のうなぎ

4/24(水) 画聖カリスマ「雪舟」

4/25(木) 魍魎(もうりょう)亭の山菜料理

4/28(日)・5/6(月) 豊能・おやじのめしや

4/30(火) 吉野「蔵王堂」日本最大秘仏御開帳

●◎2024年 春の旅【🌸宿泊旅行🌸】のご案内◎●

・4/24(水)~26(金) 弘前城と函館の桜

・4/26(金)~27(土) 河内の大藤棚と、ことこと列車

・5/1(水)~2(木) 足立美術館と大島根の牡丹

・5/8(水)~10(金) 壱岐対馬

・5/12(日)~14(火) 戸隠の水芭蕉と、小布施のまち

・5/16(木)~17(金) 初夏の逗子葉山

・5/20(月)~21(火) 15周年 銀のステッキ感謝祭「北陸ミステリー」

・5/27(月)~29(水) 上高地帝国ホテル連泊

・5/30(木)~31(金) 水芭蕉咲く、天生湿原ハイキング

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■公式ホームページ:http://www.gin-st.co
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