2月2日(木曜日)
裁判所出頭。弁護士もナンシーも来ていなかった。裁判官から名前の確認をされただけで刑務所へ戻って来た。裁判はどうなっているのだろう。次回は2月末頃だろう、出頭日の前日、リーダーから連絡がある。3時の開錠まで大きな木の下の台座に横になっていた。静かだ、下から広がった木の枝、木の葉を見ていた。一日中ホテルの部屋の中で吸って食事だけバザールに出て行く毎日、同じ事を繰り返していた。ここの生活も同じだ、塀の外も内も何にも変らないように思えてくる。
今日も何もなかった。スタッフを入れバラック内を歩いているとボブ・マーレイのレジェンドが聞えてきた。7房を覗くとラジカセがありそこから音は流れていた。
「入って良いか」
「トミーか、遠慮するなよ」
ダイクだった。ジュドゥは出掛けていた。ぼくはその空いたベッドの上で横になりレゲェーを聴いた、久し振りだ。フレッドと一緒に聴いたのが最後だった。
「スタッフをやった後、最高だな」
「いつでも来いよ」
ぼくはダイクとの最初の取引きで嫌な奴だと思っていた。
「俺の名前は日本語に訳するとカーペンターだろう」
ぼくは笑ってしまった。ダイクは大工だ。
昨日は1日中雨が降った うつの気分に落ち ギックリ腰をやっちゃ辛いよ
今日は冬型 北西の冷たい風が吹いている 買い物に出かけたが自転車が進まない
通りの向こう 自転車をこいで走る知人 みんながんばっているんだ
腰が痛くて昨日からエクサを中止している 無理することはない