4月17日(月曜日)
気温は40度まではいっていないが毎日、暑い日が続いている。天井の扇風機はスタッフを吸う時に止める以外、回り続けていた。5月に入ると気温は連日40度を記録する。太陽に熱せられた体温より高い熱風は木陰の涼しさに逃げたとしても意味はない。吹く風が涼しいのは体温以下の場合であってそれを超えると温風乾燥機の中に居るようなものだ。昼食が終わりスタッフを一服してベッドで横になっていると
「トミー気をつけろ、7房にSPのチェックが入った」
とフィリップス。何故、彼には分かるのか、確かに外房の天井は鉄格子だけだから声は通る。同じ房内に居るのに彼だけが分かるというのはアフリカ人だけが分かる連絡手段があるのだろう。英語が分かる刑務官の前でチェックが入ったから気をつけろと英語で知らせる事は出来ない。ぼくはスタッフをビニールで二重にラッピングしそれにオイルを塗った。股を開いて屈みオイルを塗ったビニールの小さな塊りを肛門の中に入れ込んだ。初めてのポンプだった。スタッフをやり続けるなら自分の事は自分で守らなければならない。異物を入れた肛門内に不快感が続いた。異物を押し出そうとする便意感だ。我慢して横になっていると少しずつ違和感が無くなってきた。幸いSPのチェックはこの房までは来なかった。