アシュラムの供養祭の間ぼくは真面目に修行する気持ちを失い別館下でさぼっていた。
夕方、吊り橋ラムジュラの上からガンガを見ると水の色が濁っている。
ここ数日天気は良くなかった。上流では激しい雨でも降ったのだろう。
山が迫り出して対岸の通りは狭い、そこを巡礼者が横に並びてれてれと歩いていた。
目の前を牛の奴が道の真中をのんびりと歩いてやがる。
ちったあ端の方を歩いたらどうや、気のきかん牛の奴と文句を言う。
後ろを振り向いた牛は首を持ち上げ、ふぅんという顔をする。
前にいるおっさんとろとろ歩かんとさっさと行けや、この田舎もんの巡礼者め、とぼくは悪たれをつく。
牛の野郎そんなところで糞をするんじゃない。
あぁ~ぁ 尻尾をそんなにブランブランと振り回すな、うんこが飛び散るやないか。
対岸の雑貨屋へ行くのに30分もかかってしまった。
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