今日は遅くなった。ワードへ戻って来たのは4時頃だった。かなりシック症状だ。第5収監区のゲートを入るとグラウンドから大きな声が入り混じって聞えてきた。刑務官詰所の前を通ってグラウンドを見ると一塊のアフリカンが砂埃を上げ走り回っていた。良く見るとボールに向かって走っている。申請していたボールがやっと支給されたのだ。旧第2収監区の中庭ではバレーボールやバトミントンは出来てもフットボールをする広さはなかった。フットボールはアフリカ人にとって最もポピュラーなスポーツだ。ここのグラウンドは50mくらいの長さがある、全員裸足になってボールを追いかけエキサイトしていた。良くそんな元気があるなぁ~ぼくは取り敢えずダイクのベッドの下に潜り込んでスタッフを入れた。
夜、フィリップスと話し合った。彼への支払いは1万と考えていたが1万5千と言ってきた。最初はノートに記入していたが小刻みな受取りが多く記入漏れや不明な部分もありアバウトな計算で支払うしかなかった。次に彼は弁護士への支払いを言ったがそれは断った。この件は大使館が知らないお金でスタッフの支払いに当てる。裁判に必要な経費は正式に大使館に請求すれば保管されているぼくのお金から支払われる。ぼくのお金の使い方について大使館は関心を持っている。そこで不信感を持たれるとぼくは身動きがとれなくなる。その点についてフィリップスは納得した。
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