台風15号によるハウス倒壊後、さすがに途方にくれました。 →前の記事「台風15号の被害報告」
さて、これからどうしよう…。
次に建て直すとして、今後同クラスかあるいはそれ以上の台風が来ても(→来た)、不安のないようなものにしなければ意味が無い。
でも、ものすごく頑丈なハウスを建てたとしても、ビニールの耐久性の無さは相変わらずなのです。
特に、うちは野生動物が天井に登り(裏の太陽パネルから降りてくるのか?)爪で穴をあけてしまうので、2年前に建ててから台風のたびに破かれてもう3回変えてるのです(涙)。
そのたびに出る大量のビニールゴミも気持ちのいいものでは無いし…。
それで前回からはビニールの素材を「農業ビニール」から「POフィルム」という材質に変えてみたところ、これがかなり耐久性UPで、穴が開いてもそこから裂けていかないのでよいなーと思っていたら…
「強くなる分骨からやられる」の前評判どおりのことになりました。
つまり、破けないようにビニールを強くすれば、その分骨を頑丈にしないといけなくなるわけで、結局そうするためには太くて高価なパイプを使うか、通常のパイプを2本束ねて使ったり、骨自体の数を増やしたり、いずれにしても建設コストは高くつくわけです。
あと、今回のハウスの倒壊の理由が、おそらくどこかの接合部からパイプが外れたために、そこから全体が崩れたのでは、と思っているのですが、それを防ぐには、通常オス・メスの「はめ込み」、あるいは「ネジの圧力」だけで止めている接合部に穴を開け、ビス留めする手間が必要になります。これは全体の作業工程で言うとなかなかのものになります。
ようするに、ビニールハウスの最大の利点である「安く簡単に建てられる」のメリットがあまり無くなってしまうのです。
一方、ハウスのデメリットは天井も壁もビニールであることで、デリケートで穴が開きやすいこと。
壁がアーチ状で垂直でないので、壁面の使い勝手があまりよくないこと、などがあります。(→だからこそ細く少ない骨でも強くなる。すばらしい発明!)
道具置き場などとして使うには空間をあまり有効に使えず、デッドスペースができてしまうのです。
あと、建てた後からのカスタマイズがちょっと苦手なところがあります。
ビニールは基本張ったら張りっぱなしなので(時間が経ってから張り直すと、留め具の当たっていた部分が弱くなってそこから穴があく)張ったままの状態での作業になり、やりにくかったり回りくどくなったりしてしまうのです。
いろいろ考えて、そもそもうちの場合、使用目的は収穫物を干すことと道具置き場なので保温効果は必要ない→ハウスである必然性は無い。
だったら好きなように、木造でがっしりとした小屋を建ててしまったほうが総合的に良いのでは?
前々から欲しかった「休憩所」+「道具置き場」+「屋根付きの作業場」+「干し場」を兼ねたものを建てる良い機会ではないか?
木造の小屋なら設計も自由だし、後からのカスタマイズ(棚をつくったり、扉や窓をつけたりつぶしたり)も簡単かつ自由。
なにより、最大の気持ちは。
「木造建築に挑戦したい!!」
木造建築はDIYの最高峰!なんて大げさなものではないけれど、「自分でつくる、自分でやる」のが大好きな人にとってはやはりひとつの頂点なわけで、今まで学んだことの集大成的な存在なわけです。
もはやこの湧き上がる衝動を抑えることはできない!
というわけで、農地に建てられる小屋にはどんな決まりがあるのか、我孫子市の農業委員会に聞きに行ってみました。すると、意外な展開に…
続く… →<2>へ
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