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脱穀部のデザインや、寸法を取るために、どんな感じになるのか、プラダンで仮組みします。
大きいものを作るときには、模型を仮組みして実際のスケール感を見ないと、
設計図上ではバランスよくても、実際に作ってみるとなんか違う、ということにもなりかねません。その際、私は安価で加工容易なプラダンを使っています。
実際に脱穀しているところを想像しながら、投入口のデザイン、奥行き、こぎ胴の高さなどを決めていきます。
こぎ胴の軸の位置が決まったら、エンジンの軸の場所を大体決めて、その軸間距離で、動力伝達のプーリーが干渉しないか?ベルトがうまく回りそうか?を確認します。
以前、籾摺り機を電動化しようとしたとき、適当にやったら、べルトが滑ってうまく伝達できず、失敗してしまった苦い経験があります。
というわけで、プーリーのサイズ(減速比)を決めるために、必要なこぎ胴の回転数を出します。
果たしてどう決めようか、と思っているとコンバインや本物のハーベスターのこぎ胴の回転数についての情報が見つかりました。稲で毎分420~520回転,麦で550~600回転とのことです。
今回手に入ったエンジンの回転数が1800回転なので、3分の1程度に落として、500~600回転、つまり、プーリーの径をエンジン側に対してこぎ胴側を約3倍の大きさにするということです。
市販されているプーリーの最小直径が、54mmなので、3倍となるとなかなかの大きさと重さになります(大きいほうの重さ、なんと1.8kg!)。間をとって180mmのものにすることにしました。
(たまたま手に入ったエンジンが低回転タイプ(もともと2分の1減速済み)だったからよかったものの、通常タイプだったら、プーリーの数もベルトの数もそのためのスペースも、倍必要になるところでした…汗)
さて、このあと受注加工の、シャフトやプーリーの注文をするのですが、どちらも発注するのは初めてです。
特にプーリーは、でかくて重くて、実際に手にとってみるまで現物の感じが想像できないので、この先の製作は、プーリーが届いてからにします。
そしてこの注文作業こそが、今回の制作の中でも最大の難関だったのでした…。
続く…
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