大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

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インプラント相談 実例 患者さんの知識は片寄りがちなのではないでしょうか?

2011年10月03日 | 日々のインプラント臨床の話
先日、メールで来た相談の実例です。
 
私が常日頃書いているように、患者さんの知識はご自身の思い込み、片寄りにより科学的、医学的正しい判断はかなり難しい、と言う内容に合うのでは、と思い実例としてコピーします。
 
個人情報に配慮して、隠すべきは隠しております。
 
 
松元先生
 
はじめまして、私は京都市在住の○山○之と申しまして、30代半ばにして、15~18本程度の歯が限界に来ており、現在インプラントの治療を考えている者です。
 
自分でも各種説明会に参加し、インターネット等を通じて情報収集を行っていたところ、他の医院とは異色の、鋭く、興味深い発信をなされているブログに行き着き、ぜひ意見を伺いたいと思うようになりました。
 
お尋ねしたいのは、次のような、素朴な質問です。
すなわち、インプラントの埋入は、費用の面は別にすれば、欠損歯1本につき1本が良いのではなかろうか、言い換えれば、隣り合った複数本の欠損ならば、複数本分の埋入というのが妥当なのではなかろうかという点です。
 
このように思いましたのも、私は、抜けた歯1本に対してインプラント1本とするのが、自然な姿ではなかろうかと考えていたからであり、その方が見た目にも、また、上部構造と歯の隙間の衛生的にも良いのではないか(自分の歯と同じように清掃できる、一方ブリッジではどうしても清掃しにくいところが出て来そう)とも思うからなのです。
 
松元先生は、オールオン4に警鐘を鳴らしつつ、その上で、インプラントの埋入本数は必要最小限にと考えられているように窺えましたが、上記の点について、埋入の負担との利益バランスなど、先生ならばどのようにお考えなされるでしょうか。
 
唐突な相談で恐縮ですが、中々議論に上がらない疑問だけに、何卒回答いただければ有難く思います。
 
○山○之
 
 
このご質問に対して、私がお送りした返信は以下のようになります。
 
申し訳ありませんが、ご質問に関しての内容は、必ずチャンとそれぞれの専門家の見解がネット上とかでも色々と出ている筈です。
 
中々議論に上らない、と言う見解には賛成しかねます。
 
私の見解は、私の見解です。
 
○山さんがどう言うのをお信じなるのかは、患者さんのご自由な考え方の範疇に入ると思われます。
 
科学的、医学的、歯科学的に本当に何が正しいのかは、今後データが積み重なり判明すると思われます。
 
それには,多分20年以上掛かる、と私は感じております。
 
私は、自身で講演会、セミナー等で25年以上掛けて学んできたこと、国内外の学会に10年以上出て学んできた経験上、長期的予後等の課題をクリアーするには、で自分で考え方に到りました。
 
なので、将来的予測に関して、自分自身の責任上、自分の治療方法方針はこうする、と現段階で決めております。
 
悪しからずご了承下さい。
 
以上です。
 
この頃、連続ツイートして表明しておりますように、人間は思い込みの動物で、自分の考えている事は正しい、と信じています。
 
しかし、事実は実はそうではない、知っている範囲内で考えているだけで正しく知ってはいない、というのが本当の事だったりするのです。
 
それを冷静に理解する、理知的に考え、行動する、と言う習慣を、心掛けませんか?と私は日本人に提案したい、と思っています。
 
皆さんは如何お考えですか?
 
勿論、私は私が絶対に正しい、と信じ切れる部分では、それなりの経験、データを残しており、それを覆す事実が国内外の何処かで拝見出来ない限り、変えるつもりはありません。
 
予測、予見の的中率では、高名な占い師以上の成績である、と平気で明言出来ます。
 
 
 そして、その中で、私なりの治療方針を立てて、診療を行っています。