格安インプラントが市場を混乱させています。
何事にも適正価格、費用というものが存在し、その最低限のラインを超えているものは、何かを犠牲にしないと不可能だ、と私は思います。
インプラントという言葉が一人歩きし始め、インプラントなら皆似たようなもの大した違いはない、と誤解する患者さんもかなり多く出て来ているようですし、又歯を綺麗に治すのがインプラント治療であると言うとんでもない誤解すら出始めているようです。
今までは時代の先端に敏感な方々がインプラント治療を選択する事が多かったのが、一般的に成って来た、普通の方でも知っている治療になって来た反動だろう、と思います。
非常に残念ながら、こう言う風潮の中で、チャンと調べてインプラント治療をどういうものなのか理解しようと自分で調べ勉強して理解しようとまでされる方は少ないんだろうな、と思わざるを得ません。
そう言う方々だからこそ、経済的な原理とか法則とかまでは思い至らず、同じようなものならあ安いのが一番、と探してしまうのでしょうし、それによって業界の中でも異常なほどの低額をネットとかで表示しているような流れになって来ているのでしょう。
しかし、自分自身で営業していたり、経営していたり、モノを造り出す仕事をされていたり、何かしらそう言うモノを売る時の関係に関わっている方々なら、必ず必要最低限掛かるコスト、材料始め器具器材揃え、人件費等々が必要なのはご理解いただける筈ではないでしょうか?
もう古い話題ですが建設業者の事件、眼科医療界の事件、もう具体的にそう言うコストカットを異常にしている所で実際の被害が出始めています。
次に出るのは歯科界、インプラント業界なんでしょうか?
私は何としてもそう言う事態は避けたい、と念じています。
ですから、患者さん達にもちゃんと勉強をしていただきたい、コストの事、安心安全を確保する為の勉強等の投資を我々はし続けている事、そして手術方法、その成果、結果の差、治癒期間、仕上がりの圧倒的な差の事、治癒後のメインテナンス体制の事、そこまでよくよく考えていただいて、選択していただきたい、とお願いしたいです。
傲慢、上から目線でとのご批判を残念ながらいただいてしまう私なのですが、本気で業界の事、患者さんの事を思い、案じての発言であるとご理解いただきたいと思います。
今日もこれから、最低侵襲手術による非常にハイレベルな上顎の臼歯部へのインプラント植立の出張オペです。
普通の手術方法なら、サイナスリフトで顔を腫らせてしまったり痛がらせてしまったり、治癒期間も軽く半年以上になり、何回もの手術をする羽目に患者さんが陥るものを、絶対にそうならないようにと言うご依頼DRからの私の腕を信じ切ってのオペです。
信頼に充分応えられるよう頑張って来ます。