大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

松元教貢歯科医院は骨が不足で骨造りしても腫れ痛みのとても少なく早く治せる方法をしてる即時荷重インプラントパイオニアです。

昨日のインプラントオペ 上顎大臼歯でも楽々抜歯即時植立、即時ソケットリフトGBR骨造成

2011年10月04日 | 患者さんの知らないンプラント業界の話

昨日のインプラントオペは、上顎の破折による抜歯即時植立、即時ソケットリフトGBR骨造成でした。

歯科用CT上で4mm程度の厚みもないかな、と思われる状況でした。

通常の手術方法なら、抜歯して傷が治るのを待って、そこからサイナスリフトか少なくともソケットリフトで骨造成して、同時にインプランと埋められたらラッキー、と言う感じのものでしょう。

それを患者さんにとっては何回もの手術をしてしまったら気の毒だろう、と言う事で、インプラント植立の準備までして置いて、無理はしませんから、と言う条件で挑みました。

抜歯は骨を壊さないように細心の注意で歯根だけを分割して抜歯します。

上顎の大臼歯なので、3本の根っ子がありますから3分割で抜歯します。

抜歯が終わったら、丁寧に病巣を取り除きます。

専用の極小の器具を駆使して、拡大鏡で覗きながら取り切ります。

その後、感染予防の為に抗生剤を溶かした生食液で洗浄を行います。

ここまででも万が一の間違いがあってはならないので、何度も病巣とかの取り残しがないかどうかを調べ尽くし、30分以上掛かってしまって申し訳なかったです。

でも、ここまでやっているから、今日こうして誇らしげに何ともなかった、と喜びの感想をいただけました、と書けるのです。

綺麗な骨だけになったら、そこから歯科用CTでの読み通りの位置にインプラントホールを形成します。

ここがオリジナルの部分で、薄い骨を活用してインプラントの支えに使うやり方を行い、更にそこからサイナスソケットリフトを行います。

使用したインプラントはストローマンのワイドネック8mmSLAです。

幸いにも、植立トルクは30Nはあるだろう、と言える状態にまで出来ました。

ここまで出来ていれば、全く微動だにしませんので必ずくっ付く筈です。

インプラント周囲にも骨造成GBRと歯茎再生の処置を行い、手術は終了です。

細かい、丁寧な基本に基づく処置の積み重ねで、このように患者さんにとって1回限りで手術が終れる素晴らしいインプラント手術が出来るのです。

そこにあるのは、一切手を抜かない、一つ一つの処置を確実に行って行く、と言う事だけです。

非常に残念な話なのですが、今インプラントを手掛けて沢山しようとしている先生方の中には、この部分が欠けているのでは、と思われる方が少なくありません。

良くお話を聞くと、大抵の場合流れ作業で、充分にチャンと出来ているのかどうかの確認を為されていないのでは、と思います。

ですから、私は今回のような手術で、成功率99%以上と、殆ど脱落等と言う事を経験しませんが、巷では抜歯即時植立の成功率は7割切る、と聞いています。

そこの部分、確認作業、拡大鏡でキチンと見る、大丈夫なのを確認する、次のステップに進んで良いのかどうかのその時々の診査、診断、これは能力と言うよりも、心掛けの差だけなのではないでしょうか?

少なくとも、私はそう感じます。

何故なら、今種明かしをしますが、今日紹介しているオペを行ったのは当院の勤務医嬢だからです。

勿論、私がアシストに付いて各ステップ毎にしっかりと一緒に確認しましたが、全く問題を感じさせず、キチンと出来たからです。

勤務医は正直インプラントビギナーです。

でも信頼関係で、患者さんがやって下さいとなったので、私がアシストに付いて一緒にオペしたのです。

何があっても責任は院長の私が取る、そして、緊急時には私が対応する、と言う態勢で行いました。

しかし、全ては杞憂に終わり、何事もなくチャンとオペ出来ました。

そして、今日何ともなく、腫れ痛み辛い事一切なく、喜んで下さっていたのです。

基本原則をキチンと守る。

たったそれだけの事です。

抜歯、病巣除去(これが一番大事)、インプラントホール形成、ソケットリフト、インプラント植立、GBR骨造成、歯茎再生、縫合まで。

どれ一つとして安心出来ない状態で進まない、これが重要です。

青信号に変わっているのを確かめてから渡る、それだけの事です。

青信号に変わっているのかどうかの見る眼、感覚が養われていないといけないのです。

それさえ出来ればビギナーですら、世界最先端の内容のインプラント治療が易々と出来てしまう。

最も大切な事、それは見る眼、判断できる事です。

それをこれからも若い先生方にお伝え出来れば、と願っています。

 

フローラルインプラントチーム恒例のセミナーが11月19,20日開催されます。

通常のセミナー時間内では私はいつものように即時荷重の話しかしませんが、プレセミナー土曜日2時間前、日曜日1時間前で、インプラント臨床に必ず役に立つお話をします。

全て別の話をご用意致しますので、本当のインプラント臨床の質を上げたい先生は是非お越し下さい。

絶対に後悔させません。

恒例の懇親会、インプラントの夕べも行いますので、2日間インプラントの色々にどっぷり漬かりましょう。

 

 PS:ICOIコリア 国際インプラント学会世界大会に出席の為に5日午後から10日まで不在になります。ご連絡等は10日以降で宜しくお願い致します。