残念な事に、公共の場で急に歯周病の臭いがしてく来る事があります。
私は専門家なので特にそう言うのには敏感なのでしょうが、それを割り引いても、その方の周りの方は臭いを感じていても指摘出来ないんだろうな、と悲しくなります。
本当にその方のことを思うなら、歯周病の臭いがしていたら、体のことを心配して、上手に指摘してあげるべきだ、と思うのです。
何故なら、歯周病の臭いは意外なほど自分では気が付けないからなんです。
恥ずかしい身内の話なんですが、実は義歯の勉強会とかに行くと、歯科医の先生ご自身が歯周病の臭いがしている、何てことも実際にあります。
専門家ですら気が付けないんですから、素人さんである患者さんでは自分ではまず気が付かないでしょう。
でも、周囲にいる方はその方が口臭がしている、歯周病かな?とは思っているものなんです。
そして、ここから先が重要なんですが、現在歯周病は全身に対して凄く悪影響を与える事が分かって来ています。
心臓外科の先生の中には、歯周病を恐れて歯を全部抜かせる、何て言う蛮行をする輩まで関西で出ている、と言う事実もあります。
心臓病抱えていて、歯を全て抜く事の方が感染にリスクが高く怖い事である事が全く理解出来ていないんです。
こんな蛮行は行き過ぎですが、歯周病が全身疾患にかなりの悪影響を与え、怖い病気であるのは間違いがないです。
歯周病の口臭の臭さは、そのまま生体組織が腐敗している臭いであり、その腐敗している組織が血液を介して全身に流れている、脳みそや心臓、肝臓、肺、末端まで流れているんです。
怖いと思いませんか。
しかも歯周病が怖い理由は、自覚症状が乏しい、癌とかと同じで自覚症状が出る頃には相当に進行している、つまり手遅れで、入歯やインプラントになってしまうし、その後の予後も不安を抱える、と言う事に成ります。
口臭がしている、でも本人が気が付いていない、それ位のうちに治療を始める事が歯を救う、全身を救う事に繋がるのです。
だから、人助けだと思って、教えて上げて欲しいのです。
日本人同士の習慣として、非常に難しい事だと思いますが、何とか工夫して、歯周病であるあなたが心配なんですよ、と上手く伝えて欲しいのです。
私はインプラント馬鹿、と思われているようですが、実は歯周病、特に再生外科治療の専門家でもあります。
なので、残せる歯は残し、残せる歯の負担を軽くする為に咬合負担をさせられるインプラントを上手く使って治す、と言う仕事を専門的にしています。
歯周病、インプラント、何でもご相談下さい。