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映画『マイ・ボディーガード』と芝居『溺れた世界』

2004-10-10 | movie/劇場公開作品
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今日は台風接近のため、うちでダラダラしております。

○10月6日(水)○

『マイ・ボディガード』の試写会。
10月23日公開のはずだったのに12月に延びてしまったらしい。
そういうときの理由って一体何なのでしょう?
感想書きますが、読みたくない人は読まないでね。

メキシコ・シティで実業家の幼い娘ピタ(ダコタ・ファニング)のボディガードとして
雇われた元・CIA特殊部隊員クリーシィ(デンゼル・ワシントン)。
彼は暗殺のスペシャリストだが、信心深く、
このままでは自分は決して救われることはないと酒に溺れる毎日を送っている。
ピタに対しても心を開こうとはしなかったが、いつしか彼女の真っすぐな好意を受けとめ、
笑顔を見せるようになる。
そんなとき、ピタがある組織の誘拐にあってしまって…。

わたくし思うに、原作(『燃える男』)はもっと面白いと思う。
スマートな殺しをするクリーシィはかっこよかったけど、
始めの孤独感みたいなものが伝わってこなくて残念。
だからピタとの交流も感動出来ない、メリハリがないから。


「レオンから10年」ってうたってますけど、
『レオン』や『グロリア』に比べたら映画として楽しめない気がします。
感動させたいのかハードボイルドを見せたいのか、いまいちわからなかったです。


○10月7日(木)○

遊機械オフィスプロデュース『溺れた世界』@世田谷・シアタートラム。
知り合いの前評判があんまり良くなかったんですが、
これは、非常に抽象的な芝居で分かりにくかった…。

説明を読んで臨まないと「何言ってるんだこの人たち??」と思ってしまいそう。
いつ、どこかも分からない、支配者側の「醜い」者達と、
排除される「美しい」者達がいる社会が舞台で、
この「醜い」「美しい」というのは表面的な見た目の問題らしいのですが、
衣装ではそこまでは分かりません。セリフで説明されます。
セットや道具はありません。

どうして「醜い」者が「美しい」者を妬み、排除しようとするのか。
それは私たちの世界での人種問題と同じなのかと思いきや、そうではなくて、
もっと神秘的なものらしくて(「美しい」ものの髪で唇をなでると光り輝くとか…)、
差別への嫌悪を描いてるのかと思うと、恋愛を描きたいようでもあって
…ちょっと中途半端でした。どこを重点的に見ればいいのか分からない。
それは「独白」が多かったせいもあるかも知れません。状況や自分がどういう人間であるのか、
その大部分を独白で説明されるのは見ている方には辛いものがあります。
会話の中でそれらが示唆されれば一番いいのですが、あえて独白にしてるんでしょう。
なんか、この手のやり方は学生時代に同世代の演劇で見覚えがあります。
自分も含めて。なんつって。

でも、音響は好みでした☆ 映像もよかったと思う。
そして、最後に月をある体の部分を通して見る場面があるんですが、
ここのセリフは美しかった。ああいうセリフ、好きなんだよなぁ。
コメント
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