だから、ここに来た!

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【ベルリン編】「ホビット 竜に奪われた王国」を初日で見る

2014-02-16 | 2013年、独逸&英国の旅
続き。

さて、ブランデンブルク門を後にし、
「ホビット 竜に奪われた王国」(The Hobbit: the Desolation of Smaug)を見るため、再びポツダムプラッツへ。
ポツダムプラッツ駅前にはベルリンの壁が一部残されています。



実は私、子供の頃にもらったベルリンの壁のかけらは持っているのですが、
実際に見る壁は、ガムが無数に貼付けられたきったない壁でした(笑)。
遠目で見ると、カラフルな落書きで奇麗に見えますが、近づくとちょっとガッカリしますね。
元々国を分けていた壁ですから、奇麗であるわけがないのですが。

壁を見た後、やっと映画館に入りました。



平日のせいか初日なのに人があんまりいない。こんなにリッチな内装の映画館なのに。
ホビットの劇場内は2人連れやグループの学生っぽい若い人が多かった気がします。
全部で10人いるかどうかくらいの人数。

作品の感想ですが…
公開までもう少し時間があるので詳細は避けますが、
始めは冒険に発つことを渋っていたビルボがこの旅を通してすいぶん成長していることが感じられて嬉しかったです。
時にはドワーフたちを助け、自分から進んで危険を冒そうとする。
それに、簡単に諦めない姿が頼もしかったです。
同時に、指輪を持つ物の業のようなものもさらに感じましたが…。

ガンダルフが見たかった友達は物足りなかったようす。
前回ほどは活躍しないんですよね…。

ついにこの作品で登場したスマウグは、中の人同様によく喋るので笑ってしまいましたw
ベネディクトの人となりが分かる人と知らない人では見方も少し変わるのかも?
そして、ただでさえ低音ボイスが魅力なベネさんの、さらに低い声は体に振動するように響くのでした。

金貨の山の中でスマウグから逃げ回るビルボのシーンは手に汗握りますが、
またそれ以上に、シャーロックとジョンが、まったく違う世界で共演していることに感動も覚えますね。
シャーロックを見始めた時にはこんな大作映画で2人の共演が見られるとは思ってもみませんでした。

私が一番好きなのは、公開前から話題になっていた"この"シーンです。
ネタバレですので見終えてからどうぞ。



ボンブールかわゆ。最高に楽しいアクションシーンです。
このシーンの始まりのビルボのリアクションもさすがでした。マーティンは本当に達者。
マーティンのリアクション芸は間違いなく見所の一つですよね。

あとは"この"シーン。



やはりアクションは見応えがあります。
アクションといえば、再登場したレゴラスの活躍も忘れられません。
レゴラス強すぎ。半端ないです。
(あとキリの設定は…いるのん?)

エンディングのスマウグもかっこよかったです。
これからご覧になる方は是非お楽しみに。

今回、もちろん3D上映で見ましたが、CineStar IMAXで見るホビットはとても滑らかな映像で、
映画とは思えないほど鮮明で美しかったです。
地元で見た時もこんなに美しかったかな…ハイフレームレートだったと思うのですが。

CineStar IMAXの上映で驚いたのは、
港町の頭領役のスティーブン・フライがそろそろ出てくるんじゃないかな~と思っていたあたりで
唐突に幕が閉じてブツリと上映が中断され、休憩に入ったことです(笑)。アナウンスも何もなく。
何分休憩があるのかも分からず。
そして、またアナウンスもなく15分程経ってから幕が開き、同じシーンから上映再開しました。
日本であれば休憩がなくても場内アナウンスがあるものですが、
なにもなく中断されると、映写機故障か何かかとビビっちゃうじゃないか…。



広場に出ると、昼とはガラリと変わった夜の風景になっていました。
吹き抜けの真ん中にはツリーのような形のイルミネーション、その下には目を光らせたスマウグ。
ミラーボールもあるのでそこらじゅうキラッキラです。



昼は傍まで近付けなかったので、近くまで寄って見ると、
金貨のひとつひとつの表面に"HOBBIT"と文字が浮き出ています。
くっついているので剥がすことは出来ないのですが、
(左の写真のように)棒でつっついてバラバラに剥がそうとしている人も見受けられました。
いいんかいね。



スマウグの横にはレゴで出来たサンタもいました。



映画館のあるSony Centreを出ると、
駅前からポツダム通り(Potsdamer Straße)にかけて、マーケットが並んでいたので、こちらも見る事にしました。



小屋の上に電車が走っている!



お菓子の小屋は美味しそうだし、色とりどりで見てるだけでも楽しいですよね。
メッセージ入りのハートのプレートはジンジャーブレッドなのかな…。
何か買っておくべきだったと後悔してます。



ポツダム通りから左のトゥンネル・ティアーガルテンという通りに出ても、
まだマーケットが続いています。これはアーケード入口前の小屋。



Theater Am Potsdamer Platzという劇場前のマレーネ・デートリッヒ プラッツ(Marlene Dietrich Platz)の小屋で
暖を取る為にホットワインを注文。ここにあるツリーは赤青緑でかなり派手。
マグにはポツダムプラッツ駅やSony Centreのビルが描かれていますね。

お腹が空いたので、立ち飲みしていた横にあるソーセージの小屋の誘惑に負けそうになったり…。



ダメだ、今食べたら帰ってから食べ過ぎてしまうということでここは我慢。
ワインで暖まった後は、「そういえばCDが見たかったんだ…」と思い出し、
再び電気屋のあるアレクサンダープラッツへ向かいました。



ロンドンでもこんなに霧がかった夜を歩いたことはなかったなー。
マーケットの灯りが、霧の中で滲んで幻想的に見えます。



前日に来たときはまだ明るい時間だったので、
夜のアレクサンダープラッツは全く違って見えました。
やっぱりクリスマスマーケットは夜見た方が気分が高まりますね。



寒くなった私は、ここでもホットチョコレートを注文。クリームたっぷり。
アレクサンダープラッツのマグにはテレビ塔が描かれてるのが分かるでしょ。
ここの立ち飲みの場所は混んでて、BGMもガンガンに流れててまさにお祭り状態でした。

結局、電子音楽系のCDを物色したのですが、あまり成果はなく。
続けて2日マーケットを廻れたことで満足して帰りました。



駅のネオンは美しいし、フラット近くの道はとても静かで落ち着く。
この日がベルリン最後の夜。
次の日はひとりロンドンへ戻ります。
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【ベルリン編】ブランデンブルク門+「ホビット 竜に奪われた王国」劇場へ

2014-02-16 | 2013年、独逸&英国の旅
■2013年12月12日■

ベルリン3日目。



この日の朝食。
ベーコンに卵にパン。シンプルが一番美味しい。

この日は公開初日の「ホビット 竜に奪われた王国」を見に行きました。
友達は一作目を見ていなかったので、前の晩、私が入浴中に持って来たDVDを見て予習。
時間はありましたが、まずはチケットを買いに午前中から映画館に向かいました。

その前に、近所のホテルの建物内でお土産用の買い物をしました。
まずお腹の調子が良くないという私に、
「ドラッグストアに薬用のハーブティーがあるよ!」
という友達の薦めもあり、お腹に効きそうなハーブティーを購入。

 ←こんなの。
 ドイツはハーブティーが豊富。飴もハーブ配合のものをよく見かけました。
 飛行機で配られた飴もハーブ配合でしたし、
 私が日本でよく嘗めているRicolaも、
 コーヒー豆の缶のような大きさの入れ物で売ってました。
 友達曰く、ドイツの人たちは風邪を引いても薬は飲まず、
 ビタミンやハーブティーを飲んで治すのだそうで。

 あとは初日にも行ったスーパーで
 職場の同僚に配るチョコと、日本の友達に渡すグミを購入。
 グミは名物ハリボーと同じクマ型のものです。




買い物の後は窓辺の猫を眺めながら↓一度帰宅。



ベルリン・ツォーロギッシャーガルテン(Berlin Zoologischer Garten)駅で乗りかえて、
映画館のあるポツダムプラッツ(Potsdamer Platz)を目指します。



ポツダムプラッツ駅の入口は近代的な雰囲気。
ここにも小規模ですがクリスマス・マーケットが出来てました。雪遊びも出来るみたいです。

左の写真に写っている背の高い建物の脇を通って行くと、
その奥にSony Centerという複合施設があり、その中にCineStar IMAXがあります。
どこの映画館で見るのかは友達におまかせしていたので、
どんなところなのかまったく分かっていなかったのですが、現地に着いてみてビックリ。



ここは、見覚えがある!
つい数日前の12月9日に、ここで「ホビット 竜に奪われた王国」のベルリン・プレミアが行われ、
レッドカーペットを出演者が歩く姿を見ていたからなのです!

↓これはスマウグを演じたベネディクト・カンバーバッチがインタビューを受けている、その時の動画。

【Benedict Cumberbatch at Hobbit premiere: Actor talks taking on the dragon】


そしてこれ↓が現地の画像。



うわー! 巨大スマウグ! 動画で見たのとおんなじ、本物だーっ!!
プレミア上映した劇場で見るのかー!嬉しい!
ただ、この時間帯は周りに柵が出来ていて、あまり近づいて撮影することが出来ませんでした。
とりあえず、スマウグの前でポーズして何枚か記念撮影。
旅行中らしい英語を話すご婦人グループからも記念撮影を頼まれました。
撮りたくなっちゃいますよねー。



↑そして、これがチケット。

金貨に埋もれるスマウグを前に、興奮が収まりませんでしたが、
友達から「また後で来るからね」とやんわり嗜められw
上演までの時間を使って、すぐ北にあるブランデンブルク門を見に行きました。

ポツダムプラッツから、ブランデンブルク・トール(Brandenburger Tor)駅へ。
トールは「門」という意味なんですね。



駅から出ると、すぐにブランデンブルク門が見えてきました。



おお、ブランデンブルク門だ。本物。
でも正直、先日見た博物館島の建築物に比べると、それほど迫力は感じなかった…(苦笑)。



クリスマス前なので、正面にはツリーが飾られていました。
ベルリンの壁のある時代には無人状態だったこの辺りは、
一番の観光スポットということもあって、修学旅行らしい学生が多かったです。



門とプロイセン王宮を繋ぐ大通り、ウンター・デン・リンデン(Unter den Linden)は地下鉄の工事中で
通りの中心が柵で仕切られていて、あまり見渡しがいいとは言えませんでした。
外は霧がかっていて寒かったのですが、昼食として、
通りにある外の売店で「ベルリンと言えばこれ!」というCurrywurstを買いました。



細かく切られた太めのソーセージの上に、カレー味のソースが掛かっていて、横にパンも添えられてます。
これが旨かったー!! 辛いのが苦手な私でもソースが甘めなので、ぺろりとたいらげました。
寒さで早く冷めてしまったのが残念でしたが、
ソーセージを食べ終わった後に残りのパンにソースを付けて食べる。これもまた旨い。
そんなに量が多いように見えませんでしたが、お腹いっぱいになりました。

お昼を食べ終わって、のんびり駅に戻ろうとすると、門に向かって左側にホテルがありました。



こんなところにホテルがあるんだねーと言っていると、
「そうだ、ここにマイケル・ジャクソンが泊まってたんだよ」と友達。
はっ、もしかしてここは、あのまだ赤ちゃんだった子供をベランダから落としそうになった事件の現場じゃ…!

Michael Jackson dangles his baby over a hotel balcony


やっぱりそうだ! どこかで見た事がある建物だと思った…!
こんなところでマイコー関連の場所を見られるとは思いませんでした。
なんだか懐かしいですね…。マイコー。



続く…
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【ベルリン編】クリスマス・マーケットを巡る

2014-02-16 | 2013年、独逸&英国の旅
ベルリン街歩きの続きです。

St. Mary's Churchそばのクリスマス・マーケットを覗きました。
ベルリンのマーケットを見るのはここが初めてでした。



遠くから見えていた観覧車はこのマーケットにあったんだなー。
こんな立派な観覧車が広場に出来るなんて羨ましい。
歩いているとあちこちからパンやら肉やらワインやら、色んないい匂いがしてきます。
ドイツのクリスマス菓子=シュトレンもあるし、金属製でクルクル廻る、モビールのようなオーナメントもたくさん売っています。

ちなみに、この旅で夜の街並を見た感じだと、ベルリンのイルミネーションは、
マーケット周辺や街の一部ではきらびやかですが、
各々の住まいでは、ベランダに少し飾りを下げる程度で、
日本のようにキラキラ色とりどりに電飾を飾るようなお家は見かけませんでした。
イルミネーションを付けているとしても、一色で、ベランダを縁取るように飾っている程度でしたね。



ポニーに乗って遊べる小屋もあります。



小さなおうちの置物がいっぱい…これは中にロウソクは入らないのかな?
並んでると、そこが小さい街のように見えますね。

St. Mary's Churchのマーケットを離れて、すぐ北東のアレクサンダープラッツ駅(Alexanderplatz)まで行くと、
こちらの広場にもマーケットが出来ていました。



観覧車のような大きな乗り物はないですが、小屋はこちらも賑わっています。



アレクサンダープラッツではSATURNという電気屋でDVDコーナーも見てみました。
ちょうどホビットの二作目の上映が近いこともあって、フィギュア付きの前作のブルーレイがカートにごそっと置かれていましたね。
品揃え豊富だし、せっかくなのでドイツ映画を物色したかったのですが、何しろドイツ語が分からないので、
最新作でどんなものが出ているのか見るだけで精一杯でした(汗)。



その後はアレクサンダープラッツを後にして、再びカスタニアンアレーへ。
友達がよく食事するというオススメのイタリアンで昼食。



ピザと野菜のスープを注文。(もちろん友人まかせ。)皿が思った以上にデカイ。
前日の夕食で芽キャベツとベーコンのパスタを大量に食べたのに、
この日も食べ過ぎてしまった… でも食事は美味しかったです。
スープの野菜が口の中でこぼれるように柔らかかった!

夜はシュタットミッテ駅(Stadtmitte)のホームで友達の現地の友人たちと待ち合わせて、
また別のクリスマス・マーケット、Weihnachts Zauber Gendarmenmarktに行きました。



今まで見て来たマーケットと違い、ここでは入場料1ユーロが必要です。
Konzerthaus Berlinというコンサートホールを中心に、
Neue Kirche、Franz. Friedrichstadtkircheという2つの教会に挟まれた広場にマーケットが出来ています。



入場料をとられるだけあって、規模は大きいし、
小屋で扱っているものも、今まで見て来たインテリアの飾りやオーナメントだけでなく、
アクセサリーのような宝飾品系、革製品等も沢山ありました。
夜になって人出も多いので、食事処もいっぱいです。



中央のステージではクリスマス・キャロルやカントリー?のライブ演奏、
抽選会をやっていて、寒い中温かいワインを飲みながら見ている人も多かったです。
ちなみに、ワインは入れ物を返すと支払額の半分を返してもらえます。
6ユーロで支払いして、マグを返すと3ユーロ帰って来る、という具合に。
この夜飲んだワインのマグカップは返却せずに持って帰りました。



こんなマグです! ブランデンブルク門(→翌日行きました)も描かれていますね。
マーケットごとにその場所の名前が入ってるんですよ。



友達が現地で知り合った子たちも一緒なので、会話は英語だったのですが、
ただでさえドイツという慣れないところに来て緊張していた私は、
聞かれたことにすぐに返事を返せないことにプレッシャーを感じ、
この輪の中にいることが場違いのように思えて来て、
彼らの会話中に「ちょっとステージを見てくる…」とその場を離れました。

海外には(…と言ってもほとんど英国ですが、)これまで数回行った事がある私ですが、
いつも最低限の会話を交わすだけなので、英語で自分のことを説明したり、
今どんな感情か、どう思っているのかということを、その場で話すという機会はありませんでした。
食事の注文をするときに自分の気持ちなんて、説明する必要ないですからね。

それに、日本語を喋っていていも、自分の気持ちを言葉に乗せて、
自分の口で説明するのは、元々苦手なのです。
なので、○○はどうだった?とかどう思った?という、自分の意見を求められたときに、
単純にパニックになってしまいました。
この夜はとても苦痛で、逃げ出したい気持ちで一杯でした。

それでも、友達の現地の友人のひとりは日本語で、今回の旅を楽しんでね!と言ってくれて、
帰国後も、この夜の失礼を謝ったら、
「私もドイツに来た直後に同じ気持ちを味わったからよく分かるよ」
と言ってもらえました。
そう言ってもらえるような人たちだったからこそ、
余計になんで喋れないんだと自分を責めてしまうんですよね…。
なにより友達に申し訳ない気持ちでいっぱいで、
この日は言葉少なく帰りました。



歴史ある素晴らしい建造物に心地よい街並、心も体も暖かくなる美しいクリスマス・マーケット、
そして、外国語でのコミュニケーション。
様々な意味で異国にいることを痛烈に感じた一日でした。
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