「キリング・イブ」第1話・第2話のあらすじ・感想まとめはこちら。
第三話
ベルリンで中国人外交官チャンが特殊なSM趣味の施術を受けている最中に殺される。
担当した臨時の看護師に化けたヴィラネルは「イヴ・ポラストリ」の名前を騙っていた。
キャロリンや同僚たちから暗殺の状況と、自分の名を使われたことを聞かされたイヴは、
ドイツに詳しい同僚のビルを連れてベルリンへと向かう。
現地のエージェントと現場を確認したイヴたちだったが、
ロンドンにいるケニーと連絡を取っているうちにイヴのキャリーケースがヴィラネルに盗まれてしまう。
検死報告書の内容を知る中国の役人ジン・ヨンから情報を引き出すため、
イヴは仕方なくディナーにいくことになるが、着ていくドレスがないため、店で試着する。
だがその姿をヴィラネルが観察していた。
ディナーに向かうイヴを駅のホームまで送り届けるビルは、街中でぶつかった女をホームで見つけ、
イヴの緑色のスカーフを巻いていることに気づく。
ヴィラネルは電車に乗ったイヴを追いかけようとするが、ビルがそれを阻止し、
どこで手に入れたスカーフかを問うが、軽く交わされる。
ビルはその後もヴィラネルをクラブまで尾行。
一方、イヴはジン・ヨンから中国政府が再検死を行ったのは、被害者であるチャンのフェティッシュを隠すためで、
中国政府側で暗殺したわけではないことを聞き出す。
さらにジンは中国に二重スパイがいることが関連していることをほのめかし、イヴにUSBメモリを渡した。
留守電を聞いてビルの待つクラブへ向かうイヴ。
だが、ビルはすでにヴィラネルの手にかかっていたのだった…
Episode 3 Trailer: Don't I Know You? | Killing Eve | Sundays @ 8/7c on BBC America
【ネタバレあり感想】
今回の脚本家ヴィッキー・ジョーンズは舞台版「フリーバッグ」の演出家。
一度行ったことのあるベルリンが舞台なので、
「そうそう、ベルリンの駅は改札がないんだよねー」などと懐かしく見ていました。
(撮影場所は外見がフリードリッヒ通り駅、内観はヴェーバーヴィーゼ駅だそうです)
ヴィラネルはイヴの名前を使うわ、荷物を盗むわ、ベルリンで出会った女性を「イヴ」と呼ぶわで、
すっかりイヴにご執心のようす。おびき寄せて近くで見ていたい、って感じでしょうか。
イヴの荷物に入っていた薬はクロトリマゾールで、カンジダ症の治療に使われるものらしい。
ビルは今後も長く出演しそうな登場人物だったので、あっけなく殺されてしまって悲しかった…
イヴと2人、気があうコンビだったのに。
(ちなみにクラブのシーンはベルリンではなく、ロンドンのファブリックという店。)
(2021年3月17日 (水) 視聴)
第四話
同僚や夫とともにビルの葬儀に出席するイヴ。
元はMI5だったビルとイヴを解雇した張本人であるフランクが弔辞を読み始め、イヴは思わず席を立ってしまう。
追ってきたエレナにイヴはビルの家族に真相は知らせず、「自分の手で彼女を殺す」と決意を明かす。
盗まれた荷物が戻ってきたことを知らせにきた夫のニコは、
妻の様子を見て危険を察知し、仕事を辞めるよう説得するが、イヴは塞ぎこんでしまう。
そして、戻ってきたキャリーケースを開けると、そこにはイヴの服ではなく、
高級ブランドの洋服、「ラ・ヴィラネル」という香水、そして"Sorry baby x"と書かれたメッセージカードが入っており、
ヴィラネルが送ってきたものだと分かったイヴはバッグごと袋に入れ、
エレナたちにDNA鑑定をするように依頼する。
OMG Moment: Sorry Baby x | Killing Eve | Sundays @ 8/7c on BBC America
情報処理担当のケニーは、ジン・ヨンから手に入れたUSBを分析した結果、
ある学校への資金移動の情報を突き止め、イヴに報告。
イヴは振込先がフランクの子供の学校であることから、
フランクこそが二重スパイであることを上司のキャロリンに報告し、彼の行方を追う。
一方、勝手にビルを殺害したヴィラネルを罰するため、
コンスタンチンは彼女に単独行動を許さず、次の任務はチームで動くよう指示する。
イギリスに渡り、小さな村で仲間のディエゴと落ち合ったヴィラネルは、
もう一人の仲間のナディアに出会って早々につかみかかられ、ディエゴが仲裁に入る。
同僚を装いターゲットの家を訪れたヴィラネルとナディアだったが、
母親(の振りをしたフランクの仲間)に招き入れられたものの、本人は留守と告げられ、家を出る。
引き続き張り込み続けると、ターゲットであるフランクが裏口から車で逃走。
3人で後を追い、停車した車を銃撃するディエゴ。
だが、フランクは電話をかけてきたイヴの忠告に従い、草むらに隠れていた。
ヴィネラルはターゲットを見失ったディエゴを挑発し、お互いに銃を向け合う。
しかし、ヴィネラルの元恋人であるナディアがディエゴを射殺。
ヴィネラルは2人の関係を修復したいと告白し、ナディアはそれを信じるが、
運転手席に座ったヴィネラルは、荷物(凧)をしまうために車の後ろにまわったナディアを轢き殺す。
そして、仲間割れの間に逃げ出したフランクを見つけたヴィネラルは、銃を片手に追いかける。
なんとかフランクを見つけたイヴは、逃げてきたフランクを受け入れるが、
後を追ってきたヴィネラルが、彼女に銃を向ける。
【ネタバレあり感想】
フランクってどこかで見た気がしてたんですが、
「ライフ・オブ・ブライアン」の頃のモンティ・パイソンを描いた"Holy Flying Circus"でジョン・クリーズ役をやってました。
このドラマではジョン・クリーズっていうよりスティーヴン・マーチャントみたいな見た目。
MI5なのになんとなく鈍くさくて本当に政府の役人、さらには二重スパイなのか疑問。(笑)
お葬式に出ていたビルの奥さん役の方がアジア人だったので調べたら黒田はるかさんという、
ゴリラズでメンバーの一人、ヌードルの声を担当していた日本人の役者さんでした。
それにしても、あんな小さな子供を残してビルが亡くなってしまうなんて…。
第3話でビルとの出張を不審に思っていた優しそうな夫のニコもさすがに口出しせずにはいられない状況になってきましたね。
いい人そうなので、巻き添え食らわないか心配…。
ヴィラネルがイヴに送った香水"La Villanelle"は架空の香水。
英語ネイティヴの方がこの名前を聞くと、"villainess"(悪女)をもじったものと気づくので、ダサいと感じるらしい。
彼女としてはイヴへの自己紹介のつもりでしょうけど、
イヴの方はまだコードネームも分かってないですよね。
そして今回、ヴィラネルの本名が「オクサナ」であることもナディアから明かされました。
今回の舞台になった英国らしい小さな村のブレッチャム(Bletcham)も架空の村で、
オックスフォードシャーのタービンで撮影されています。
「キリング・イヴ」と言うと、都会的なイメージを勝手に描いていたので、
あんなイギリスっぽい場所も舞台になるんだなーと、新鮮な感じがしました。
ちなみにイヴの住所も、バッグのタグからイーリングだと分かりますが、書かれているピスカリー通りは存在しないらしいです。
(2021年3月17日 (水) 視聴)
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