だから、ここに来た!

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再開発後のバタシー発電所

2023-06-26 | 2023年、ロンドンの旅

■2023年6月4日■

前回の続き

ホテルのチェックインまで時間が掛かるので、
その間に出来るだけロンドンの新しい場所や行ったことのない場所に行っておこうと移動することに。
まず、ようやっと再開発されてオープンした元バタシー発電所へ向かいます。
ちょうどホテルに近いトッテナムコートロードからノーザンラインで真っ直ぐ直通で行けて好都合!

終着駅がバタシーパワーステーション行きの電車を選び、目的地へ。
実は10年前にもここに来ているのですが、その時はバスで移動しました。
(ちなみにそれが私にとって初めてのロンドンバス乗車体験でした。)

 

バタシー発電所とクラッパム・コモン - だから、ここに来た!

滞在13日目。この日、初めてダブルデッカーに乗りました。Tubeは日本の地下鉄とほとんど変わりなかったのでなんの心配もなく使っていたのですが、バスは日本でもあまり使う...

goo blog

 

この時は周りになーんにもなくて、遠くから元発電所の建物の全体像を確認することが出来たんですよね。
この場所が今後どう活用されるかも定かではありませんでした。

その後、再開発のニュースが出てきて、発電所の建物は取り壊されるとか、遊園地の一部になるとか
色々な噂が飛び交っていて、一体どんな場所に変化するのか、期待と不安が入り混じったような気分でした。

 

【ロンドン史上最大の再開発】バタシー発電所再開発3期工事、ブイグUKが設計・施工/契約額は1850億円超

日刊建設工業新聞社編集部の公式ブログです。

 
 

ロンドンのバタシー不動産開発、高級マンションは最高50億円に

ロンドンで開発中の不動産物件「バ タシー・パワー・ステーション」では、高級マンションの価格が1戸当 たり最高3000万ポンド(約50億円)となる見通しだ。歴史的な建造物...

Bloomberg.com

 

↓は2018年に電車から見た景色。

そして、2022年10月14日についに商業施設がオープン。
現地情報サイトでも紹介されていたので、私も覗きに行ってみることにしました。

 

綺麗に改装された地下鉄の駅を出ると、
ついさっき買ったばかりの革ジャンに袖を通し、スカーフを首に巻いていても
ブルっと震えるくらいの風が吹く中、さっそく元発電所の頭の部分が見えました!
フェンス伝いに促されるまま狭い道を進んでいくと、建物の南玄関に到着。

当然ながら、こんなに間近にこの建物を見たのは初めてだ!!

南玄関の正面にはマレーシアスクエアというベンチのある広場(画像左)と、
エレクトリック・ブールバールという通路(画像右)があります。なぜかフランス語…設計会社がフランスだからかな。

広場では犬の散歩や学生さんっぽいグループが一休みしていました。
エレクトリック・ブールバール方向には現時点でZARAや韓国食材店のoseyoが入居しています。

発電所本館の南玄関2階から入るとこんな感じ。

おおー、洗練された最新ショッピングモールな雰囲気。
1階にはカルティエロレックスといった時計のお店が入っていますね。

この左側…つまり西側に廻ると3階部分まで吹き抜けになっていて
REISSラコステラルフローレンなど、有名ブランド店が並んでいます。

月曜の午前中なので人は少なめ。
天井を見上げると、発電所の名残が見られます。

西側の奥にはユニクロの店舗も。

ユニクロは唯一?1、2階にお店があります。
(後日、別のユニクロに行く予定だったので、この日は買い物しませんでした。)
西側には1階にApple Storeもオープン予定みたいです。

今後は東側の1階の店舗。ナイキの反対側にアディダスがある!

さらに上の階までは行きませんでしたが、3階にはラグジュアリーな映画館もあります。

ユニクロのちょうど反対側にはブックショップ。

所々に個性的なオブジェもあって目を引きます。

トイレの中も元発電所っぽい剥き出しの鉄筋が残されている。

発電所の煙突の上の方まで上ってロンドンの風景が見られる「The Lift 109」というアトラクションがあるそうなんですが、
今回はそこまでする元気もなかったので体験しませんでした。
興味のある方はぜひ私の代わりに体験してきてください。

ロンドンの新展望アトラクション Battersea Power Station Lift 109

以前、煙突部分を取り壊しているように見えたのは、このLift 109のための工事だったんだなー。

この日は月曜の午前中に行ったので人も少なかったし、
ショッピング・モールとして開業したとはいえ、店舗の入居状況を見るとまだまだオープン前の場所も多く、
現状は「未完成」のような印象を受けました。
南側もまだ工事中の土地がありそうだし。

これから2階のフードコートもオープンしたらもっと活気が出てきそう。

…そんなわけで、今はまだフードホールは利用できないため、
はじめにたどり着いた南側の入り口に戻って、
エレクトリック・ブールバールにあるファストフード店LEONでランチを食べることにしました。

ファストフードといっても地中海料理をヒントにした健康志向なメニューで、
無性に米や豆が入ったスパイシーなものが食べたくなったときなど、留学中はずいぶんLEONにお世話になったものです。

この日はカリビアン・チキンカレーとサイド&ドリンクセットをオーダー。

留学中はレジでの注文でしたが、今はマクドナルドのようにセルフオーダー端末が出来ていて、
そこから頼んでみたのですが、いつまで経ってもカウンターから名前を呼ばれず、
結局「あそこから注文したんですけど、届いてますか?」と訊くことに。
うまく受信出来ていなかったらしく、メニューは確認出来たみたいで、他の人に遅れてやっと受け取れました。

ランチを食べながら店のWiFiでスマホをチェックをしたところ、
ホテルからチェックインの準備が出来たとメールが。早い!
平のホテル会員でもこんなに早くアーリーチェックイン対応してもらえるのかー!と感心しましたが、
すぐにホテルに戻るのはとっても勿体無いので、引き続きロンドン散歩を続けることにしました。

食事の後は、サーカスロードウエストという外側の道を通って建物の北側へ。

ガラス張りの建物はサーカスウエストヴィレッジ
1階はショップやレストラン、オフィスが入ってますが、上階は多分住居。
ロンドンの新しい住居はこんなバルコニー部分がガラスで丸見えになっているデザインのフラットが多いですよね。
眺めていると、デスクを置いている人もいればトレッドミルを置いている人、
子供用の遊具を置いていたり、ただの物置状態で荷物を積み上げている人もいて、
人それぞれの暮らしぶりがわかって面白いです。
日本にもあったら面白いだろうけど、安全上難しいか…

サーカスロードウエストを抜けると、北側のエントランスに出ます。

このお姿、まさにバタシー発電所って感じ。
こちらはテムズ川に面していることもあり、もっと広い広場と公園部分があり、
屋外バーが出ていますが、やはり時間帯もあって人はまばら。

地下鉄の駅のある南側より眺めがずっと開けているので気持ちいい。
休日はサウスバンクのように人で賑わっているんでしょうねー。

私はこのまま、チェルシー橋方面へ歩いていきます。

途中に鉄道橋があるのですが、その下にスポーツジムがあって、
「ほう、こんなところにジムがあるなんて面白い」などと思っていたら、
その並びにバタシー発電所に関する歴史の展示スペースがありました!

つい今さっき見てきたショッピングモールの模型が展示されています。
俯瞰で見ると、歩いてきたところがわかりやすい!

 発電所として使われていた頃の模型も展示されています。

1920年代にこの発電所の建設の話が持ち上がった時には目障りになると反対にあったそうですが、
美しい建物にするため、赤い電話ボックスをデザインしたことで知られる建築家ジャイルズ・ギルバート・スコットに依頼。
(現在のテートモダンがあるバンクサイド発電所やリヴァプール大聖堂も彼によるものです。)
東側と西側の2つのパートに分けて順番に建築されたことが紹介されています。

鉄道橋を潜って西に向かうと、チェルシー橋が見えてきます。

橋を渡るために川沿いから階段をのぼると、立派な門が見えてきました。バタシーパークの入り口です。

中にアスレチックや動物園もあるクラッパムコモンくらい広い公園ですが、
もうホテルのチェックインが出来るという意識に引きずられて、
また時差ぼけもあり、入口の風景だけで満足して、次の目的地に向かいました。

続く…

 


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