だから、ここに来た!

いらっしゃいませ! 英国旅行記の他、映画や音楽、テレビドラマ、演劇のレビューを中心にお贈りしております!

リース・シェアスミスが「ブリティッシュ・ベイクオフ」GBBO有名人大会で優勝した!の巻

2021-03-30 | TV/9から始まる奇妙な物語

「9から始まる奇妙な物語」リーグ・オブ・ジェントルマンのクリエイターである、
我らがリース・シェアスミスがお菓子作りコンテスト番組「ブリティッシュ・ベイクオフ」(GBBO)のチャリティ回に出演すると知って、
3月23日のチャンネル4での放送を楽しみにしておりました。(S7まではBBCで放送してたんですよね。)

↑このツイートは、リーグ・オブ・ジェントルマンでリース演じるエドワードのセリフ
"We'll have no trouble here!"に引っ掛けています。

以前、料理番組に出演していた時に、
普段料理するか訊かれて「子供みたいな料理をする」と語っているのを見たことがある気がしましたが、
実際どれほどの腕前なのかあまり知りませんでした。
(ちなみにスティーヴ(・ペンバートン)やマーク(・ゲイティス)は全然料理しないみたい。)

インタビュー記事によるとコロナ禍でスコーンを焼いたり、番組に備えてスポンジやアイシングの練習をしたみたいです。
目分量ではなく、かなりレシピに厳密に作るみたいですね。
ペイストリーやパンは未経験なので、スポンジ以外を出題されると未知の領域だとも。
家庭科の授業でアップル・クランブル用のりんごを忘れちゃったエピソードが可愛いです。

Reece Shearsmith: "I'm big on following recipes to the letter"

Actor Reece Shearsmith fills us in on his previous baking experience a...

Yours

 

今回のシリーズはStand Up to Cancerと言うガン研究の資金集めのための番組とのコラボ企画で、
全5回のエピソード中に募金先の電話番号が告知されます。
日本で放送している24時間テレビの中にある特番ドラマやバラエティ企画のようなものでしょうか。
他のエピソードではデイジー・リドリーやジェームズ・マカボイも参加してました。

そして今回のエピソードの出場者はラッパーのディジー・ラスカル、心理療法士で作家のフィリッパ・ペリー、
ラジオ・プレゼンターのニック・グリムショー、そしてリースです。


(公式ツイッターアカウントからの画像は元ソースにリンクしてあります)

まず第一回戦は12切れの野菜ケーキ作り。制限時間は1時間

ニックはチョコレート&ビートルート・ケーキ、
ディジーはグラサンをかけた人参の飾りがついたキャロット・ケーキ、
リースはスパイスパンプキン・ケーキ(ステムジンジャーとフォンダンリーフの飾り付き)、
フィリッパはレモンシロップとピスタチオのかかったアボカド・ケーキ

かぼちゃケーキは「毎日ハロウィーンならいいのに」と言うほどハロウィーン好きなリースらしい選択です。

↓ケーキのスポンジを(ひっくり返りながら)ひっくり返すリース。

横のスペースで作業しているフィリッパが気になって仕方ないリースは
「彼女が優勝に決まってる!」「下手なふりしてる!」
「お菓子なんて作らないのー、なんて言いながらピスタチオが出てくる!」
とちょっかいを出しまくっていましたが、
肝心のパンプキン・ケーキの出来栄えは、審査員のプルー・リースにはスポンジが重いと言われつつも、
ポール・ハリウッドには高評価で、握手まで求められていました!

 

第二回戦はレシピ通りに作る4つのクイーン・オブ・プディング作り。制限時間は1時間半

クイーン・オブ・プディングは英国人なら知ってるデザートなのかと思いきや、
出場者でも聞いたことがない伝統菓子のよう。
ベースのカスタードクリームにジャムを乗せ、
その上に小人の帽子のようにとんがったメレンゲキッスをトッピングして焼いたもので、
本家GBBO(S3 Week.6)でも登場したことがあるみたいです。

Mary Berry's queen of puddings recipe

Mary Berry's step-by-step recipe for this retro British pudding o...

BBC Food

 

これは…絶対うまい!! 夜に目に入れちゃいけないスウィーツだ!!

 

「皿をお湯を入れたトレイに立てるぅ…?」とレシピを読みながら、周りの様子を伺うリース。

トレイを入れたオーブンを覗いてメガネを曇らせつつ、

待っている間にフィリッパとピラティスに講じる。

メレンゲを作る間、ディジーがずっと「stiff peakってなんだよ」とつぶやいていたのですが、
beat to stiff-peak「角が立つくらいに泡立てる」の意味だそうです。
Ex.) Put the egg whites in a clean mixing bowl and beat to stiff peaks with an electric whisk.

名詞としても使えるようで、例えば…
Make meringue with egg whites and sugar till stiff peaks are formed.
Whisk the egg whites using an electric hand whisk on full speed until stiff peaks form when the whisk is removed.
とレシピで説明されています。

つまり、メレンゲキスのトンガリを作るのに必要な粘り気ですね。

ジャムの上にstiff peaksしたメレンゲを乗せたら再度オーブンへ。メレンゲがほんのり茶色く色づいたら完成。

結果は、4位が見た目はよかったけどカスタードがスープ状だったニック
3位がメレンゲが足りなかったディジー
2位がメレンゲのトンガリ(kisses)がなかったリース
1位がフィリッパでした!

 

2日目、第3回戦は仕事中の自分を描いた自画像ビスケット! 制限時間:3時間半!

冷やしてデコレーションする時間も大切な課題。

ニックはオレンジとジンジャーブレッドビスケットで作ったグラストンベリーの様子、
ディジーはファースト・アルバムを模したチョコレートガナッシュ&ビスケット、
リースは劇場でセルフィーを撮るハムレットの衣装を着た自分。
ジンジャーブレッドを土台にしてビスケットのプロセニアム・アーチとカーテン、チョコレートの観客付き。
フィリッパはPCでメールに返信する姿をチョコレートガナッシュベースで、レモンビスケットの絵文字と愛猫付きで飾る。

まず土台の大きなビスケットを焼いて、次に装飾のパーツになるビスケットを焼き、
最後にアイシングなどの装飾をつけていく順番。

作品の説明中、
リーグ・オブ・ジェントルマンでエドワードを演じてた時に、
反り返った鼻はどうやって作っていたのかポールに訊かれ、
一日中テープで頭の後ろまで引っ張ってたと答えるリース。
「もう鼻が戻らない!ご覧の通り20年後には豚だ!」

一方で司会のマット・ルーカスはビートボックスにチャレンジ。

30分前になると土台は完成し、デコレーションへと進む参加者たち。

そして終了の声でこの表情。

それぞれの完成品は↓の画像をクリック。

そして、最終審査で出た結果は… なんとリースが優勝!
記事のタイトルでネタバレしちゃってますが。

「信じられる? 誰がはじめに想像出来ただろう!
 優勝してここに立ってるなんて。本当に信じられなくて興奮してる!」

散々リースにちょっかい出されてたフィリッパも
「リースの作品は、本当に賞に値します。よくやったね、リース!」と賞賛のコメントを残してました。

リースの敬愛するヴィクトリア・ウッドもBBC時代の放送で同じエプロンをゲットしていたみたいなので、
(コメディの脚本とは関係ないけど)嬉しいでしょうねー。

司会が気心知れたマット・ルーカスだったのもやりやすかったのかなーなんて勝手に思ったりして、
このコロナ禍で、マットがFeedNHSのチャリティのために作った歌
"Thank You Baked Potato"をリーグ・オブ・ジェントルマンのキャラの一つ、
女優志望のパムに扮してリースが歌い、話題になっていたのを思い出しました。

Matt Lucas & Pam Doove - Thank You Baked Potato #FeedNHS

パムはオーディションに来ては大胆なダミ声演技(笑)を披露して驚かせる子なんですが、
マットとのデュエットでも、その才能を遺憾なく発揮しています(笑)

「パムでもパメラでも(どっちで呼んでも)いいです」
「ちょっと緊張してます」がお決まりのやりとり。

前にも書いたけど、カトケンの歌舞伎俳優コントを彷彿とさせる、ある意味定番のスケッチです。

Jedd Hunter's Commercial | The League of Gentlemen | BBC Studios
↑オレンジジュースのCMのオーディションに来たパム。

それはさておき。
スティーヴもクイズ番組で何度も優勝していたりするので、2人とも多彩だなと感心します。
トーク番組とはまた別で、好きな役者が素で特技にチャレンジする姿が見られるのは嬉しいですよね。
特にリースはコンテストの勝敗にすごくこだわりそうだから(BAFTAとか笑)優勝して本当によかったなー。



個人的には、お菓子作り初心者のディジー・ラスカルが健闘していたのも印象的でした。
自分だったら経験者に囲まれてビビっちゃうわー。
「ソーイング・ビー」もいいけど、たまにはGBBOも楽しいなー。(そもそも本家だし。)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「キリング・イヴ」第1シリ... | トップ | 「9から始まる奇妙な物語」... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

TV/9から始まる奇妙な物語」カテゴリの最新記事