啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「雪割草(オオミスミソウ)」

2012-02-21 09:03:02 | 山野草

雪割草の名は何となく優美な響きがある。特定な種を指すのではなく、雪融けと同時に咲き出す花をそう呼んでいるようだ。ウィキぺディアで“ユキワリソウ”を検索すると、サクラソウ科の高山植物がメインとなっている。別の種もあるようだ。トキの島ではこの花が子供の頃からユキワリソウだった。写真の個体は実家が耕作していた山の中の田んぼの近くで自生していたものを持ち帰ったもの。乾燥地帯の群馬に来てもう5-6年になるが、元気で毎年花を咲かしている。

「オオミスミソウ」はキンポウゲ科ミスミソウ属の多年草。調べてみるとミスミソウ属には3種類ありミスミソウ、スハマソウ、ケスハマソウ。このうち新潟県を中心に日本海側に自生する大型のものをオオミスミソウと呼んでいる。3枚の先が尖った葉の形から三角(ミスミ)草と呼ぶのだろう。

花びらの枚数や色などで多彩な変化があり、そのうえ丈夫なこともあり、交配して新しい形や色を作り出す楽しみがあることから、良く栽培されている。“八重咲で独特の色”“特殊な花の形や色”をしたものは3万円とか5万円で販売されている。今の時期、山野草の専門誌ではメインの扱いにすることもあるし専門誌まであるとか。それゆえに自生しているものは“盗掘”され続け、個体数が減っている。トキの島でキクザキイチゲとユキワリソウの群生地で楽しみにしていた場所からは3年前に一株も無くなった。写真の花の古里にはまだ残っているが、ダム造成の残土でかなり埋められてしまった。
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