
みずみずしさはなくなってきたが、まだキンカンが美味しそうな実をつけていた。当家の庭のものは実が寒さで凍ってしまったようで、もう白く変色している。色彩が不足気味のなかで、可愛らしい黄色の実は冬の間中、目を楽しませてくれた。
「キンカン」はミカン科キンカン属の常緑低木。中国が原産地だという。高さはせいぜい1-2メートルで、ミカンの木を小さくした感じ。実もミカンとそっくりで直径が1・5センチほどの小さく、6-7個の袋も入っているという。見た目には美味しそうに見えるので、ためしに生のままで食べたことがあるが、私の口には合わなかった。見ている方が価値がある。
用途は多いようだ。薬用としては咳や咽喉の痛みに有効。キンカン咽喉飴はCMなどでお馴染み。食用では砂糖や蜂蜜などで甘い甘露煮にしたり、ドライフルーツなどにされる。庭木としても人気が有る。