啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ヒメオドリコソウ」

2012-02-28 08:46:33 | 山野草

寒風を避けて歩いた上信越自動車道の東南側の側道沿い。ホトケノザと混じって別の種が咲いているのをカミさんが見つけた。もう、ヒメオドリコソウが咲いている。

「ヒメオドリコソウ」はシソ科オドリコソウ属の越年草。草丈は10-20センチほど。寒いせいか、今の時期は背が低く10センチあるか無いか。葉は先が細くなっており皺のように広がる葉脈が目立つ。互生しているというが間隔が狭いため上部に集まっているように見える。ヨーロッパ原産種で、明治時代に入り本州に広がっている。

花は3-5月に咲く。赤紫色の小さな唇形花(1センチ弱)が先の葉脇につく。名前が可愛らしいのに比べ、花は目立たない。この寒さのためか葉の色が赤紫がかっており、その分目立たないのかもしれない。私にとっては凍てつく寒さの中で果敢?に咲く小さな花は愛らしい。道端、土手、畑のクロなどで見かけるが盛期に肥沃な場所で見ると葉が緑で草丈も高く、オドリコソウらしく?なる。ホトケノザと混じって生えていることも多いというが、今の時期には見分けがつかないくらい似ているような気がする。

オドリコソウが20-50センチほどと草丈が高く、これに対し小型のことからヒメオドリコソウと呼ばれる。トキの島にはオドリコソウが多いが、花が乳白色ものが多く、葉脇に数段咲いている様子などと比べるとそんなに似ていないような気もするが・・。
コメント
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