
畑の冠水を心配したが、たいしたことはなかった。トキの島からも電話があったが、被害は無かったのこと。近所の稲も殆ど倒れておらず、先ずは良かった。“死者2人”など台風17号の被害が報道されている。被災された方は大変だったと思う。ただし、沖縄で亡くなられた方は「釣りに行って波にのまれた」とのこと。これは自業自得のバカモノ。消防や警察に迷惑をかけた愚か者と報道するテレビ局や新聞があっても可笑しくないと思うのだが・・・。
10日ほど前、湯の丸山から烏帽子岳を歩いた。花の季節は終わっていたがブルーベリーの仲間(トキの島ではカチハジケと呼んでいた)やクロマメノキ、今年初めて存在を知ったガンコウラン、コケモモ、シラタマノキなどが実りの季節を迎えていた。冒頭の写真はガンコウランとクロマメノキが同じ場所に混在している。烏帽子の山頂に向かう尾根沿いにあった。マツバ状の葉に黒い実をつけているのがガンコウラン。枝を突き出して実を一個つけているのがクロマメノキ。
「ガンコウラン」はガンコウラン科ガンコウラン属の常緑小低木。茎は地面を這いよく分岐し、マット状に群生。花期は5-6月。枝先の方の葉の脇に赤色で2-2・5ミリほどの小さな目立たない花をつけるというが、高山だけになかなか目にすることができないと言う。那須の茶臼岳で実の付いた写真で存在を知った植物。初夏に水ノ塔山で白い花を咲かせた似た植物をガンコウランと思って写真を撮ったが、戻って調べるとツガザクラだった。黒い実は径が6-10ミリ。ビタミンやミネラルが豊富でジャムジュースにして食べられる。
「クロマメノキ」はツツジ科スノキ属の落葉低木。樹高は30-80センチ。日当たりの良い尾根沿いの岩の多い場所などで良く見かける。薄く白い粉をふいたような径8ミリ前後の黒い実は食用になる。長野ではアサマブドウと呼ばれることもあるそうだ。


「コケモモ」(写真上)ハツツジ科スノキ属の常緑小低木。広葉樹ながら葉を落とさない。初夏に淡いピンクと言うか白っぽい径2-3ミリの小さな花をつける。果実は径7ミリほどで熟すと真っ赤。食べられ、ジャムやジュース、果実酒にもなる。
「シラタマノキ」(写真下)ツツジ科シラタマノキ属の常緑小低木。花期は7-8月でツボ形の小さな花を下向きに咲かせる。果実は丸く、真っ白なだけに登山道脇などで目立つ。熟した実は食べられると言うが、試したら美味しくなかった。シラタマノキ酒となる。