先日仕出しをさせていただいた器を下げに大尼田へ行きました。
先日お会いした大尼田の中島様より、「9月10日頃に案山子を出すよ。」とご案内を受けた事もあって、
せっかくならば私が器下げに行きました。
大尼田地区は稲穂も色づき始め、稲刈りが近づいている事が感じられました。
彼岸花に釣られて停車した所に「大尼田坊主墓」という掲示板を見かけ登ってみました。
このお墓の説明にはこう書いてありました。
「大尼田坊主墓」
ここに数百年経た五輪塔群あり。
村人は「坊主墓」と呼び畏れ敬っている。
むかし、この五輪塔に不敬の仕打ちでもしたならば、ただちに祟られたという。
たとえば、乗馬したままこの前を通れば、何かの力で引き下ろされたと、伝えている。
五輪塔は全部で六基あるが、中央のひときわ大きい塔が師僧の墓で、あとはその弟子の墓であろう。
寺院は向かいの烏帽子岳の中腹にある「寺ん屋敷」ではなかったろうか。
その山岳に籠り、厳しい修行を行った修験者たちの墓だっただけに、霊力も強かったのであろう。
明治末期頃までは競馬場も残っていたらしい。
という謂れが書いてありました。
その場所を惹きつけた彼岸花です。