図書館で借りた本
「羽生結弦は助走をしない~誰も書かなかったフィギュアの世界」高山 真
1980年からのフィギュアスケートファンという著者ならではの、徹底的分析。
演技内容について、こんなに具体的に細かく詳しく書かれたものを見たことがありません。
読みながら、録画を見直して行きたくなります。
(残念なことに時間が取れず、まだそれが叶っていません)
トップ選手に求められるのは、”トータルパッケージ”。
4回転ジャンプを何種類も飛ぶ時代に突入した今も、そのジャンプ自体の出来栄えだけでなく、スピン、ステップ、それらを滑らかに繋いでいく複雑なスケーティングの技術、美しさ、ミュージカリティが重視されます。
それを事細かく試合ごとに検証して行くわけです。
ほんの一部分を借りますが、”羽生選手はイメージだけでなく、音符やリズムに厳密にエッジワークを合わせていて、「この曲を選んだ必然性、滑る意味」をクリアにし、全てのトランジションが異常なレベル”だそうです。
音楽家の端くれとして、この本はフィギュアスケートを鑑賞する時の「バイブル」と成りうるのでは・・・
もう1冊は後日。