先日、お細工物の先生の工房にお伺いしているときのことです。
セールスの電話がかかってきて、先生が出られたのですが
何やら電話を切る前に、電話の相手に先生がお説教
「あなた、そのいい方は変よ」
電話の相手の「○○様のお宅でよろしかったでしょうか?」
のいい方にダメ出し
確かに、最近変な日本語が、当たり前のように使われてて
耳障りな事が多いですよね。
私も、電話やお店の店員さんの言葉に
先生と同様、ん?と引っかかることが多いのですが
さすがに、そこで注意する勇気は・・・

(先生は曲がったことが大嫌いな、チャキチャキの江戸っ子。
電車の中で化粧をしている女の子の前へ行って、みっともないと注意するくらいの方なのです

その話を聞いてスカッと

するのですが・・)
マニュアルなのか、誰が言い出した言葉なのか、誰が始めた礼儀作法なのか・・・
このごろ、やりすぎと思える丁寧な、いえ、間違った敬語が多くなり
またそれが当り前で、そういう言い回しをしないと失礼かのような空気が
あります。
「○○様のお宅でよろしかったでしょうか」は
「○○様のお宅でしょうか」でいいのでは?
「お名前様」も私は気持ち悪いのですが・・
「ら抜き」言葉も、最初はとても違和感がありましたが
最近はみんなが使うため、慣れてきてしまいました。
そういう私も、文章では書かないようにしていますが、
会話をしているとうっかりつられて、ふっと「ら抜き」になってしまう時が
あります。
よく言葉は変わっていくものといいます。
確かにね~~昔は古典の教科書だったのでしょうから。
前振りが長かったですが
言葉についてこんなことを考えていて、
着物もそうなのかも・・・

と思ったのです。
最近の浴衣や振袖を見ていて・・
私にすれば「ら抜き言葉」のような浴衣や振袖なのです。
「ら抜き」が当り前になっていくように
フリルのついた浴衣や振袖が普通になっていくのだろうか・・
伝統的なもの、正しいものが少数派になり、
多数決で亜流が主流になり そしてスタンダードになっていくのだろうか
たとえ将来、頑固なおばあちゃんといわれても、
私は本来のものを守っていきたい

、伝えていきたい

と
思います。
もしかしたら、先生のように電車の中で「あなた、みっともない!!」って
注意してるかも??