気持のよい気候になってきて、七五三や結婚式のお着付けをさせて頂く
事が増えてきました。
先日、お着付けをさせて頂いたお客様の袋帯を締めたときに気が付いて
参考になるかと、お話ししておきたいと思います。
花喰い鳥の刺繍のステキな帯です。
下の部分がお太鼓、左側半分に柄のある部分が前になります。
刺繍の帯や本つづれの帯は、このように片側だけについていることも多いです。
表だけでなく体の側、つまり見えない部分には柄が入ってないのです。
手刺繍や爪掻きつづれ帯だと、裏にも柄を入れると手間がかかり価格もアップする事
刺繍が擦れて痛むなどの理由です。
っていうと、上の写真の帯も普通なのですが、
こちらの帯は普通に右から巻いていくと柄が出ません。
この位置に柄があると、左から巻いていく事になるのです
知らないでいつも通りに締めると、あれ?柄が出ない!って
慌ててしまうことがあるかもしれないので、覚えておいていただければ・・
この帯は店で扱っている商品なのですが、柄は刺繍で、ビーズがついていて
立体的なので、片側にしか柄が入っていません。
こちらは、右側に柄が入っていますので、普通に右から巻いていくと
柄が出ます。
右利きだと右から帯を回した方が力が入れやすく、最近は一般的になっています。
右から回していく巻き方を関東巻き、逆を関西巻きといいます。
関西では左から巻くのが普通だったのでしょうか・・、深いことは不勉強で申し訳ありません
本つづれの織り元さんからは、誂えで織るときにはお客様がどちらの巻き方をされるかお聞きして
柄の位置を決めると聞いています。
関西巻き、関東巻きがあるという説明でしたが、
確かに右利きだと、右巻きの方が締めやすいのですが
逆巻きもできると楽しい!という事をさらに今日はお伝えしたかったのです
ここからは私の普段よく締めている帯ですので、使っている感があって
ちょっとお見苦しいかもしれませんが、お許しください
この帯はお太鼓の右に縞が入っている柄で
それが半分になって前柄になりますので、関東巻きすると右側の縞が前に出てきますが
関西巻きにするとシンプルに四角い柄が出てきます。
ずいぶん感じが変わると思いませんか?
こちらも右が黒猫、左が街灯の柄。
その時の気分で使い分けています
こちら、「KISS」という名前の付いた帯です。
前の柄、男の子がのぞき見している方が関東巻き。
でも私は相合傘の柄の方がスキなので、よく関西巻きしています
ここまで柄が違う帯でなくても、反対側に巻くと印象に変わる帯がありますので
お手持ちの帯、一度よく見てみてください。
そして着物に合わせて、関東巻きと関西巻き、使い分けてみるとまた楽しくなると思います
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京呉服わきブログ「ごふくや日記」