梅雨らしいシトシトとした雨です。
ここのところ、電車に乗っているとちらほらと浴衣を着たお嬢さん達を見かけます。
ついつい、どんな浴衣が今年は多いだろう?と浴衣の柄をチェック
、そして振り向いて後ろ姿の帯結びをチェッ~ク
と、これでは着物が好きなおばさん?
ではいけないので、ちょっと呉服屋としての着付けアドバイスです
昨年、池袋駅で左前に着ているお嬢さんに遭遇
、すれ違うまでの何秒間か声をかけようかどうしようか、様々な考えが頭の中がグルグルと駆け巡り、その時間がまるでスローモーションのようだったのを思い出します。
まず、絶対気をつけなければいけない事。左前にしないこと
左前というとなんだかややこしいのですが、左の身ごろが上になっているのが右前で正しいのです。
若いお嬢さんはご存知ないかもしれませんが、左前は死んだとき。ですから、見かけるとギョッとしてしまいます。
ずいぶん前にテレビでアナウンサーが左前になっていたことがありましたが・・・
それから、キレイに着付けるためのポイントですが(ちょっとマジメに)
まず、下地をキチンとつくること
お洋服の時と同じ立体的なボディでは、直線でできている浴衣(着物)はキレイに沿いません。ウエスト、ヒップの上のくびれにタオルなどで補正をし、胸もおさえてください。
胸をおさえることで、襟元のくずれが少なくなりますし、ウエストをまっすぐにすることで、逆に腰のハリやお尻が強調されなくなってスマートに見えます。
それに、帯が安定します。
次に、街で見かけて気になるのは、襟元の合わせ方です
衿をホドホドに抜いてきっちりと胸から浮かせないように合わせるようにしてください。
バストをおさえて、胸をくるむくらいに衿を合わせておくと着崩れません。
衿がキチンと合わせていると、かえってさわやかで涼しげに見えるものです。
肌から衿が離れて、合わせ方が足りないととてもだらしない印象になってしまいます。
それから!
一緒に歩いている男性諸君にも・・・
男性のきりっとした浴衣姿もカッコいいですよね。
ただ、気をつけて欲しい帯の位置。
よく見かけるベルト位置あたりに帯をしている男性、お腹が出てないから知らず知らず上がってきたのかもしれませんが・・・かっこ悪いです・・・
帯は下っ腹にグッと締めてください。
そうそう、今みんな腰パンしているではないですか。あまり落とすとまた変ですが、腰骨のあたり。感覚わかりますよね。
浴衣で出かけると特典のあるお店やイベントなんかも多いみたいですね。
でも、特典あるのは女性だけみたいで・・
ぜひ、お出かけしましょう。
ちょっとコマーシャル
浴衣の着付けもさせていただいておりますので、ご利用ください。