オリンピック、終わりましたね。
毎日増え続ける感染者数の発表に、出かけるのも怖いし・・と
かなりテレビ観戦しておりました
いろいろな意見が飛び交っていますが、私の、呉服屋目線での感想を少し・・・。
おもえば延期になる前からとても気になっていたことがありました
それは、なんといってもメダル授与の時のアシスタントの装い。
ラグビーのW杯の時は、至る場面で「和」が感じられて、もちろんアシスタントの
お嬢さん達は振袖でした
さて、真夏のオリンピック、アシスタントの衣装は何だろう・・・
ちょっと無理だよね・・と思いつつ、絽の振袖だったらどんなに素敵だろう・・・
涼やかで上品でため息出そうだな~~と夢見ていました
それがだめなら、藍と白の浴衣せっかくだから市松柄をセンス良くデザインして。
な~んて・・・
私だけでなくきっと着物の好きな皆さんはそんなこと願っていらっしゃったのでは?
そして、コロナ。
きっと質素にしなくてはいけないのだから、とは思ってましたが。
今回のメダル授与式のアシスタントの衣装をみて「あ、そうなんだ」っていう感じでした。
これからの日本の感覚ってこういうことになるのかな・・。
確かに着物じゃ着付けしてもらう手間もかかるしね。・・・と。
どういうコンセプトなのか調べてみたらリサイクル糸で作られているそうで
最近の地球環境の問題も考えてのことなのですね。
でもね!ここから呉服屋目線(笑)
再生とか考えたら、いつも言ってるように着物って最たるもの。
解いてまた反物に戻るんですけど。
あの衣装、リサイクルした糸や布を使っているかもしれないけれど
使った後はどうなるのでしょう??素朴な疑問
捨てるの?誰かがもらうの??
もしも、浴衣であれば、オリンピックで着用した後解いて一反の反物に戻して
それを使って、例えば、のれんだったり日傘だったりエコバックや財布などの小物・・
いっぱい作って販売すれば、記念でほしい人いるんじゃない?
多少元だって取れそうだし、コロナであえいでいる和装業界、職人さん
頑張る場所ができるんじゃない?
と、素人考えに近いかもしれませんが・・・私の考え
開会式や閉会式も、もう少し日本らしさ欲しいな・・・。
太鼓や歌舞伎や着物や・・・それはもう古臭くて、もっと今や未来を見据えた日本を
アピールしなくてはいけないのかもしれないけど
開会式閉会式もいろいろ意見が飛び交っていますが
復興五輪、そしてこのコロナ禍の中で世界中のコロナで亡くなった方にの鎮魂や
疫病退散の思いを込めた物が目立っても良かったかなと思いました。
歌舞伎に私は詳しくありませんが、例えば海老蔵さんの「暫」
悪人をやっつけるヒーローなのに、なんだか何の説明もなくもったいなかったし
盆踊りもそもそもはお盆の供養する行事・・・
そんな意味が世界の人たちに伝わったのでしょうか?
こういう伝統、もっとアピールしてもいいんじゃないかなと。
祇園祭だって「疫病退散」を祈願するもの・・・
私は、閉会式を見ていて思いました。
「いっそのこと祇園祭の鉾を巡行させたら?」
すっごいインパクトよねな~んて。
最後に、小池都知事がやっぱり着物を着てくださっていたのと
伊調馨さんがメダルのプレゼンターで振袖を着ていてくださったのをみて
なんだかホッとした気持ちになり、やっぱりいいわ~~って思いました。
それから、ついでですが、今朝たまたま見た甲子園の開会式。
山崎育三郎さんの「栄冠は君に輝く」を聞いて感動しました。
そして衣装はまるで高校生のような白のシャツに黒のパンツ。
なんて清々しくて美しい事
シンプルなものっていいですね。ごちゃごちゃごまかしてなくて。
コロナ禍のオリンピック、このくらいシンプルでよかったんじゃない?
突き詰めていくとシンプルなものは美しいけれど
そこにたどり着くのって難しい。
本物は洗練されているなと思います、日本ってそう言うもの大事にしたいなと。
選手の皆さんに元気をもらったのはもちろんですが
私がオリンピックで考えた事でした
(私の個人的な感想ですので・・・)
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京呉服わきブログ「ごふくや日記」