京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

七五三のバックにいかが?

2021-09-26 15:24:12 | 布布庵

3日ほど前まで、30度越えの暑さでしたが急に涼しくなって

いよいよ秋らしくなってきました。

23日から着物相談会をして、七五三の相談や

お知らせをもらったからとお顔を見せてくださるお得意様や

丸洗いがオフになるから洗っておこう!と思って・・と

お着物を持ってきてくださったりとありがたいことです。

このまま感染者数が収まって、皆さんの着物への気持ちがまた高まると

ホントにうれしく思います。

 

さて、七五三のシーズンになってきたので

布布庵からこんな縮緬細工の袋物をご覧いただこうと思います。

 

お子さんの着物だった大きな菊の模様の布と紫の縮緬を使って

七五三で持ったらかわいいかなと作ってみました。

元々伝統的な「風船袋」という袋物で

直径と高さが10センチくらいの手の平で包めるくらいの大きさなのですが

型紙を大きくして、直径15センチくらいの大きさにアレンジしました。

 

内側も、昔の羽裏をつかって、開けたときに華やかにしました。

一点物のオリジナル・・・良かったらご覧ください

 

そして、おまけの写真。

店の表に、真っ赤なミニバラが花をいっぱい咲かせているので

最近インスタなんかでもちょっとしたブームになっていた

「花手水」を思い出し、器に浮かべてみました。

計算したかのように三角の器にぴったりと収まりました

水に浮かべたらさらに赤が鮮やかに見える気がして・・

二度楽しめて、ちょっと得した気分です

 

 

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秋めいてきたから カジュアルきもの!

2021-09-21 14:10:15 | わきごのみ

昨日あたりから爽やかな秋の感じ

まだ暑いけれど、今日は店の窓とドアを開けていると

涼しい風が通り抜けていきます

 

例年なら、昨日までの3連休はこの辺りの秋まつり、お神輿が出て

賑やかなはずでしたが、今年もお祭りは中止でした。

いつもなんとなく浴衣関連の物をお祭りあたりまで出しておくのですが

もう片付けなきゃね・・・と

 

そして、浴衣の季節が終わって、浴衣のように気軽に着られる着物は・・

と考えると

木綿シルクウールおすすめです。

どちらも普段着、裏地はつけないで仕立てて、今頃からずっと着られます。

単衣と思うと真冬は少し寒いかもしれませんが、今どきの東京、上にコートを着たり

中に暖かい下着をきれば問題ないです。

写真の右、ピンクの縞の反物がシルクウールになります。

シルクが入っていますので、ウール100%より光沢があって

滑りがよく着易いと思います。

写真左は名古屋帯を合わせてみました。

黒地でなんとなくポップで楽しい帯。

半巾帯でさらにカジュアルに楽しんでもいいです。

こんな着物でせめてご近所、ぶらりと散歩くらいしたいものですね・・・。

 

今日は中秋の名月、8年ぶりの満月だとか・・・

この辺り夜は曇るようですが・・・、見えるといいですね。

昨日、そういえば、お花屋さんでススキと大好きな吾亦紅、みかけました

これから買いに行ってこようかな・・・

 

 

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着物相談会開催+お手入れキャンペーン

2021-09-14 15:00:24 | 催し

そろそろ残暑も終わるのかな・・・

緊急事態宣言も今月末までの延長が決まりましたが

これで少し収まって楽しい「秋」になってほしい・・・と切実に思います。

9月は、今しばらくの我慢という事で

今月の当店は「着物無料相談会」をいたします。

 

「着物相談」というと仰々しいかもしれませんが

何でも結構です。

時期的に七五三の着物のご相談や、成人式のこと。

持っている着物と帯、どう合わせていいのかわからない

この着物が「何者でなるか・・?」

コーディネートや、寸法を見てほしい、お直しできるか・・・などなど

 

こちらは、昨年相談を受けたときの写真です。

お母様がなくなられ、遺されたお着物をお持ちになってのご相談。

店いっぱいに広げて、処分する着物、このまま着られる着物

お金をかけてお直ししても値打ちのある着物、仕分けをしたり

どの着物にどの帯を合わせたらいいのか・・・

この時は、時間をたっぷりかけて、いろいろアドバイスをさせて頂きました。

 

時間のかかるご相談から、簡単なご相談や質問、何でもOKです。

ただ、お時間かかりそうなご相談の場合、あらかじめご連絡いただけると

助かります。

 

そしてもう一つ、お得な期間中だけのお手入れキャンペーンのお話です。

ずっとコロナで、皆さんタンスも開けていらっしゃらないのでは??

と私は、とっても心配してます

着物って着ていると元気なのですが、しまいっぱなしにしておくと

ほんと生気がなくなって、くすんだ感じになります。

いつも丸洗いやしみ抜きをお願いしている職人さんと、電話でよくお話をするのですが

なるほど~~と思ったことがありました。

着物にも「加齢臭」がするという言葉でした。

 

絹はタンパク質ですので、保存状態によって、脂肪酸が発生するのだそうです。

色つやがなくなったり、ぬめりが出たり、風合いが悪くなったり

着物を出したとき、タンスの匂い?カビ?なんとなく変なにおい・・感じたことは

ないですか?

私は、お客様の着付けを依頼され荷物をお預かりした時など、感じることがあります。

なるほど、加齢臭ね・・と  ナントわかりやすい表現。

当店でさせて頂く「丸洗い」、絹の「お風呂」と考えてください。

一日過ごした後、お風呂に入ればさっぱりしますね。

汚れが取れて、一皮むけたように肌もきれいになります。

長年締まっておいた着物にも、脂肪酸が出て垢がついてるとしたら

丸洗いすれば、さらりとカラッとして、垢抜けます。

丸洗いをさせていただいたお品をお納めするとき、

よくお客様から色が鮮やかになったみたいと感想をいただきます。

私達よりご自分のお着物はよくご存じなので、確かにそうなんだと思います。

 

着物は何回も洗うと痛むのでは?というお声も聴きますが

当店の丸洗い、いい溶剤を使って状態に合わせて丁寧に洗いますので

着物を傷めたりする心配もありません。安心してお出しください

 

たまに、箪笥を開けるのが怖い・・とおっしゃるお客様がいらっしゃいます。

そんなこと言わないで開けてくださいね(笑)ますます状態は悪くなりますから

コロナでしまいっぱなしの着物、今回のキャンペーンで丸洗いを20%オフにしますので

ぜひぜひ、「お風呂」に入れてやってください。

「帯は大丈夫よね?帯って洗えないのよね?」

いいえ、帯は芯が入っていることが多いので、芯が湿気で茶色くなっていたり

カビ臭がしたりしますので、着物同様、洗えますし、丸洗いに出すといいのです。

 

しばらく着物から遠のいていらっしゃる皆様

どうぞ、箪笥や引き出しを開けて、風を通してあげてください。

絹にふれていると、なんとなく心も安らぐと思います

 

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愛着をもって大切にすることはステキ

2021-09-09 13:11:01 | 女将の日常

写真が斜めに撮れてしまって・・・ごめんなさい

 

こちらの浴衣、竺仙の定番、紺地の注染です。

着心地やふくら雀の柄を気に入って着続けてくださって

この夏、相談にお持ちになりました。

お客様のお嬢さんは日本舞踊のお稽古で着ていらっしゃいますが

巾が狭くなったので、お直ししたいとのこと。

数年前にも、一度裄が短くなったのでとお直しをしています。

調べてみたら、お求めいただいたのは9年も前でした。

たぶんお客様のお嬢さんが小学校3・4年の頃です。

その時は、身長はどのくらいになるか予想もつきませんのである程度大きくなっても

着られるようにと昔の女並という標準寸法にして、肩揚げ・腰揚げをし

子供用の胸紐をつけた状態で最初は着て頂いたと思います。

 

今回は、さらにまた部分直しにして巾だしをするか、

いっそ洗い張りして大人になった今のきちんとした寸法にするか・・・

着るのに無理がない寸法にすること、料金のこと、

お客様にとって一番いい方法をあれこれ考えた結果

部分直しで、巾を出すことにしました。

 

よく見ると、筋が残っていますが、お出かけするのでなく踊りのお稽古で使うという事、

動けば直し痕もそんなに目立たないので・・という判断。

ちょっと心配だったのは、身丈が少し短かったので、おはしょりが出るかどうか・・

 

先日、お直し後に着用してくださったので、様子を聞いてみたところ

おはしょりもちゃんと出て、とても着やすく動きやすくなったとのことで

ホッとしました

身丈は、幅が狭いと、そのせいで寸法をとられてしまうことがありますが

巾を広くすることで、ムリがなくなりゆったりし丈も出たのだと思います。

 

お稽古で使われてる浴衣とはいえ、丁寧に扱ってくださって長く愛用していただける

事はとても嬉しいことです。

浴衣といえども、このように生地も染もしっかりしたものだからこそ・・

これが、スーパーで売っている浴衣なら、私はお直しはお勧めしません。

 

低価格、物を持たない、使い捨ての風潮が加速してきたように思いますが

やっぱりいい物・気に入ったものを大切にすること、素敵だと思います。

 

今回のお客様も、気に入った良いものを購入し大切に使い続けてくださるお考えなので

これからも、それにお答えしていきたいと思います。

常々、こちらのお客様は

「わきさんが近くにあったから、私は着物に目が向いて、こうして着ることができてる。

だからお店が閉まったら困る~

と、おっしゃって何かあると相談に来てくださいます。

この、コロナ禍で、出かける事やイベント、お祝い事などできない状況・・

呉服屋も、ホントにつらい日々ですが

こんなお客様の声があると、頑張らなきゃって思います。

 

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