この夏あたりから、着付け教室に通いたいとおっしゃってくださる方が以前より増えてきました。
ずっと続けてきた着付け教室ですが、何年か前、スランプに陥って
続けるのをいやになったことがありました。
そこで悩んだせいなのか、少し大人
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になったからでしょうか・・・
この頃は、逆に、私が教えなきゃ
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なんて気持ちにさえなっています。
催し中にもかかわらず、こんなこと書きたくなったのは
ひょんなことから、着付け教室の2ちゃんねるを見てしまい・・・
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それから、少し前に、ある呉服チェーン店に関するスレを読んだのも影響しています。
さらに、着付けを習いに来てくださる方から聞いた生の声もあって。
2ちゃんねるのスレを読んでいて、大手の着付け教室に対する意見を
最初はそうそう・・
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なんて苦笑いしていたのですが
そのうち、腹が立ってきました
着物をせっかく好きになろうとしている人、大好きな人の
気持ちをダメにして、挙句は着物なんて・・・と思わせ、かえって着物離れの原因を作っているんじゃない
私たちが、町の片隅で日々努力していても、大手が全国的にそういうことを繰り返し続けているのですから。
ずいぶん前に、着付け教室を始めた経緯や理由など書いたことがありましたが
もう一度、私の思いを解っていただきたいのでまとめてみます。
私は、もともと京都で美容師をしていました。
お店の方針で美容師というからには、すべてができなくてはいけないと
ヘアはもちろん、当時珍しいエステ(お美顔といってましたが・・)ネイル、
そして着付けは花嫁さんまで一応教わりました。
そして、主人と結婚して、呉服の世界に足を突っ込んだわけです
人に着付ける事はできましたし、多少の知識もありましたが
着付けに関しては、もっと学びたいし、腕も磨きたい
「免状」というものがあったほうがいいと思いましたので、
スレでたたかれている某大手着付教室に基本のコースとプロのコースを
平行して、何年も通いました。
もちろん多くのことも教わりましたが、「免状」に対して失望と、着付教室の中を垣間見た結果
着付の学校に技術と知識を純粋に求めて通っていた私は、
若くて、考えもまっすぐ、世間知らずだったこともあって、
とてもがっかりしました
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結局、最後のお免状は、10万円といわれ、その価値を見出せず辞退?しました。
それまでの免状は、次のステップに行くために必要でしたから「買い」ましたが・・・。
この学校を卒業したときは、まさか人に教えるとは考えてもいませんでした。
今から思えば、こうして人に教える時のために、そのノウハウを少しでも
学んでおけば・・と思いますが。
でも、このときの経験があったので、こうして着付けを教えることになった時
こういう教え方をしたいと自分なりに考えました。
1・着物を着ることに免状などは必要ない
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どこかの着付教室の看板で教室を開くのは、フランチャイズのようなもので
その教室の試験を課したり、指定の着付小物やテキストを販売しなければいけません。
ですからこんな個人の教室では、正しくは免状が出せません・・・なのですが
2・なるべくシンプルな着方・応用できる着方を教えたい。
改良枕など独自の道具で教わるより、無駄がないと考えます。
3・月謝制でなくチケット制で。
月謝にすると行きたくても行けない時、もったいないと、自分がお稽古になかなか行けないとき
思うのです
だから、お稽古したとき、その分だけのお稽古代を頂く方がお互いに気持ちいいですし。
4・授業料は、一律にする。
最初、安い設定の授業料や免状代がコースがあがるたびに、どんどんアップしていくという
大手のシステムが なんだか納得できなかったから・・。
5・予約制
これは、忙しい生徒さんがいつでもこられるように、と、私の仕事や店の都合もあるので
致し方なく・・。
6・売ることと教えることは切り離して考える。
呉服屋の着付け教室に行けば、きっと売りつけられると思われるのが一番不本意です。
着物を売りつけるようなことは絶対にしない
京呉服わきが着付けを教えている一番の理由は、皆さんに、自分で着物が着て欲しいから
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皆さんが着物を楽しく着てくださって、好きになってもらえれば
着物だって欲しくなってくださるはず
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と。
今ある着物を、箪笥の肥やしといわれないように活用していただくことも大事です。
地道にコツコツと着物ファンを増やしていかなければ
この先、着物業界はもっと衰退していきます。
そういう着付教室は、この先のことなどどうでも良いのかもしれませんが。
2ちゃんで書かれているような状況を見ていると悲しくなります
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小物を買わされ、着物を売りつけられ、パーティーに行くのを強要され・・
着付教室がすべて、そんなところではありません。
ホントに着物が好きで、まじめに着物を着たいと思っていらっしゃる方、
ひどい目にあわれていやな思いを経験した方、
どうぞ、うちに習いに来てください
私、もう、ほおっておけないって気持ちです。