朝から雨が降り続いています。
「花冷え」が続き、体調を崩された方もいらっしゃるかも知れませんね。
雨が降り続いたおかげで我が家の紅葉の木も20年目を迎えることができました。新芽が一斉に芽吹き始めたのです。
この紅葉は今から19年前、末息子を失って心を病み京都のお寺参りを続けていたころ、別称「つつじ寺」で見つけた紅葉です。
そのお寺の広~い庭園を歩いていたら大きな紅葉の木がデーンとそびえたっていたのですが、その木の前に種が落ちて育ったのか、高さ15㎝ほどの針金のような細い「赤ちゃん紅葉」が育っていたのです。
一瞬びっくりしましたが、じっと見つめているとあまりにも愛おしくて、手でそっと土を撫でていると、すっと根元から「赤ちゃん紅葉」が外れたのです。前日降った雨のせいで土が柔らかくなっていたからだと思います。
私はそれをハンカチに包んで家に持ち帰り、植木鉢に植えなおしました。なぜか息子の生まれ変わりのように思えたのです。
紅葉の木はどんどん大きくなっていきました。10年ほど過ぎると植木鉢を割って根が伸びてきました。何度も植木鉢を大きいのに代えました。ほおっておいたらどんどん背が伸びるのです。家の前は狭い道路です。あまり大きくなりすぎては管理しきれません。それで毎年咲き終わった冬には伸びた分の枝を切ることにしました。
だから幹はどんどん太くなるけど背丈はあまり伸びないようになりました。いつまでも傍に置いてあげたいから・・・
15回忌の日には、鎮魂歌を書き終えた後に大阪城の植木市でアーモンドの苗木を購入し、それに「チャン君2号」という名前を付けました。
勿論この紅葉が「チャン君1号」です。
昨年2月にこちらに引っ越した時も、この二つの植木だけは1番に運んできました。
歳月が妙薬とは良く云ったものです。普段はバタバタしていて思い出すこともあまりないのですが、アーモンドの花が咲いたり、紅葉の新芽が芽吹くときは末息子を思い出します。
今は孫たちがそばにいるので、寂しいとか思うことはほとんどありません、ていうか思う暇もありません。(笑)
今日も幼稚班の孫をスクールバス停まで送り、通学班の孫を家の前で送りました。
子供たちを慈しんで下さるウリハッキョが近くにあることは最高の幸せです。
孫の従姉妹たちは通学に往復3時間もかかるウリハッキョに毎日通っています。
なんだか申し訳ないような気もするけど、お互いに励まし合いながらウリハッキョを守らなければと思う今日この頃です。