皇室について、ブログで取り上げることは、私の本意ではありません。日本の歴史と伝統に沿って、安定した皇位の継承がなされるのなら、それだけで、国民には何よりの慶びと安心になります。
昭和天皇が亡くなられて以来、皇室を取り巻く雰囲気が変わり、国内の反日マスコミや学者だけでなく、国連の介在する「皇室崩壊プラン」が進行していると、そういう危惧を抱いています。先月3月11日のブログ、「やはり始まった女性宮家前哨戦 」 で述べましたように、森会長の差別発言報道、中満氏の日本批判などと、徐々に現れています。
分かっている方には余計な説明になりますが、皇位継承が直系男子でなされるのは、日本の伝統であり文化です。皇位継承に女系を認めたときから、人心の乱れが始まります。国の安寧と平和を保つには、直系男子の継承を守ることが基本であり、これを守ってきたのは先人の知恵です。
平成の御世になって以来、「女性宮家」、「女系天皇」という言葉が、「男女平等」と同列に語られるようになりました。自由、平等、人権という、左翼系の人々の主張がさらに重なり、「直系男子相続」を言う者が、あたかも時代遅れの人間でもあるかのように、マスコミが蔑視します。今流行の言葉である、「差別主義者」というレッテルも貼ります。
「女性宮家」や「女系天皇」の意見を肯定することは、やがて日本の崩壊につながりますから、許してはなりません。批判をしていますものの、国民の意識形成に、大きな影響力を持っているのは、やはりマスコミです。テレビと新聞の報道を信頼する国民が大多数であることは、今も変わりません。
公共放送であるNHKを含め、日本のマスコミは、90%が反日左翼勢力の影響下にあります。女性宮家や女系天皇が、どうして日本の崩壊につながるかにつき、マスコミは伝えません。テレビと新聞に登場し、皇位継承問題を語るのは、ほとんど反日左翼系の学者や評論家ですから、「男女平等でいいではないか。」という考えに導かれます。
せめてマスコミが、報道の基本である「両論併記」でニュースを発信してくれたら良いのですが、「憲法改正」と「皇位継承」についてだけは、そうなりません。
日本が敗戦となって以来、76年が経過し、国際情勢が大きく変化しています。核大国となった共産党中国は、武力での威嚇を背景に連日尖閣の領海を侵犯しています。それだけでなく、尖閣も、沖縄も、自分の領土だと主張しています。北朝鮮はすでに核を所有し、日本に向けてミサイル発射の実験を繰り返しています。国連が反対しても、どこ吹く風と核実験をし、ミサイルの照準は日本です。韓国は相変わらず、慰安婦と徴用工の捏造を世界に発信し、日本の領土である竹島を不法占拠し、軍事拠点化しています。
原因になっているのは、「日本国憲法」が日本の反撃の一切を禁じているからです。自衛隊はありますが、反撃のできない組織ですから、中国も北朝鮮も韓国も、安心して日本を侵食します。それなのに、反日マスコミと野党と活動家たちは、「平和憲法を守れ」「自衛隊はいらない」「戦争は反対」と、日本だけを攻撃し続けます。
国民と領土を守る軍隊なのに、いまだに自衛隊と呼ばれ、尊い使命と責任を公認していません。つい先日まで、自民党の議員諸氏が頑張っているのだと信じていましたが、どうやら党の中には、国を守る矜持のない議員が混じっていました。
1. 日本を守る軍の再建のための、「憲法改正」
2. 日本の歴史と文化と伝統を守るための、「皇室護持」
この二つは、日本を存続させるための土台です。敗戦時に連合国軍は、この二つを日本から消滅させることを目的として、復讐裁判と呼ばれる東京裁判で、日本だけを悪者にしました。国内にいる反日左翼勢力が、これに協力し、現在の「日本国憲法」信仰が浸透しました。
マッカーサーがやり残したあと一つが、「皇室廃止」でした。、国民と共に、苦難の道を歩まれた昭和天皇の時代には、尊崇の中心に陛下がおられ「皇室廃止」などと口にすれば、国民がこぞった大反対したはずです。
しかし現在では、昭和天皇を知らない世代が増え、人権、自由、男女平等といえば、簡単に飛びつく風潮が形成されています。反日左翼のマスコミと学者と政治家がこの風潮の強化に力を貸しています。戦後の76年を費やし、「日本国憲法」の改正を不可能なものにしたように、今度は「皇室護持」を困難にしようと、反日左翼勢力が動き始めました。
長い前置きを述べましたが、危惧が現実化している詳細につきましては、スペースの都合で、次回からにいたします。まず、3月25日の千葉日報の記事を紹介します。
皇位継承策検討のため、有識者会議が開催されているというニュースは、4、5日前から共同通信社が、千葉日報に配信しています。しかし今回の記事には、看過できない事実が報道されていました。
「旧皇族の皇籍復帰浮上」「保守派宿願、批判も根強く」「皇位継承の有識者会議」
これが記事の見出しです。書き出しの部分が重要ですから、そのまま転記します。
「安定的な皇位継承策を議論する、政府の有識者会議で、」「今後検討する10項目の中に、旧宮家 ( 旧皇族 ) の皇籍復帰が含まれた。」「男系で続いてきた『万世一系』の伝統を守るため、」「保守派が長く政府に求めてきた宿願だ。」
「ただ菅政権内でも、600年前に天皇家から分かれた方たちを戻して、」「本当に受け入れられるのか ( 河野太郎行政改革担当相 ) と、」「批判的な見方がある。」
父親の洋平氏は、韓国の慰安婦問題の言いがかりのもとになる、「河野談話」を出し、国民に塗炭の苦しみを与えた官房長官でした。その子である太郎氏が、今度は「日本崩壊」の元になる意見を言っています。しかも、反日野党と同じ意見です。
「河野太郎氏を未来の総理に」という、保守の人もいますが、私はずっと疑問を抱いていました。こうなると氏はまさに、「親子二代の売国政治家」となります。党内の害虫というだけでなく、日本国民にとって「獅子身中の虫」「駆除すべき害虫」です。
気持を落ち着かせて、続きは明日といたします。