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ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

いま教育を問う ( ウォルフレン氏と私の違い )

2021-03-07 14:06:39 | 徒然の記

 本棚にある下記11冊のうち9冊を読み終え、現在、2.番目の『いま教育を問う』を手にしています。24ページです。

       1. 『いじめと不登校』4     編集委員6名   (  平成10年 )

       2. 『いま教育を問う』1   編集委員6名   (  平成10年 )

    3. 『教育への告発』0     編集委員6名   (  平成10年 ) 

    4. 『教師』                        森口秀志編   (  平成11年 )

    5. 『昭和教育史の証言  教育証言の会  ( 昭和51年 )

    6. 『学校は変われるか』      菱村幸彦  (  平成8年 )

    7. 『教なき国民は滅ぶ』  鷲野一之   (  平成9年 )

    8. 『教育問答』 なだいなだ  (  昭和52年 )   

      9. 『ジャカルタ日本人学校の日々』 石井光信   (  平成7年 )

     10. 『日本の教師に伝えたいこと』 大村はま   (  平成7年 )

   11. 『学校崩壊』 川上亮一   (  平成11年 )

 昨日読み終えた『教育への告発』は、小学校教諭、定時制高校教諭、詩人、医師、映画監督、宮大工など、多様な分野の人物31名が寄稿者でしたが、今回は12名の意見に絞られています。経歴を見ますと、哲学者という肩書きの内山節、鶴見俊輔両氏を除き、全員が大学教授です。

 共産党支持を公言する鶴見氏を筆頭に、反日左翼たちが顔を揃え、人数が減った分だけ、彼らの意見が詳述されています。いよいよ反日左翼の岩波書店と、6人の編者たちが、日本の教育を「赤い思想」で染め上げようとしているのが、感じ取れます。

 その意向が一番伝わるのは、最初に取り上げられている鶴見氏で、27ページに渡る長広告を発信しています。編者たちの意気込みを示す「はじめに」の叙述の、書き出し部分を紹介します。 

 「人が人として育つことが、困難な時代を迎えている。」「近代社会とともに成立した学校制度は、その内部に、」「数々の危機的な現象を生み出しながら、今、」「歴史の転換点に立っている。」

 「いじめ、不登校、暴力、対人関係の希薄化、学びからの逃走などが、」「子供たちの学んでいる過程において、生じている。」「一連の痛ましい現象は、これまで教育を成り立たせて来た枠組みを、」「根本から問い直し、教育と社会の未来像を探索しつつ、」「大人と子供が学び育ち合う、新しい環境を創造する必要性を、提起しているのである。」

 高邁な響きのする朝日新聞的叙述に、私はうんざりするとともに、彼らの大嘘と誤魔化しについて、憤りを感じました。彼らは、日本の学校教育における、一番大切な事実をすっ飛ばしています。それは、昨日紹介したウォルフレン氏の言葉です。腹に据えかねる酷評ですが、日本の問題点は、氏の言葉で尽くされていました。

 たいそうな言葉で飾り立て、岩波書店と編者たちが、戦後教育の問題点とやらを、あれこれ分析しようとしていますが、そんな必要はどこにもありません。氏の指摘した事実の中に、全てが集約されています。

 「日本は役人とマスコミに支配された、官僚社会主義国家だ」

 氏は日本の病巣の原因が、マスコミと官僚にあると指摘しました。エリート官僚がコントロールする全体主義政策を、マスコミが一緒になって扇動し、国民不在の日本になっていると分析しています。

 別の書では、戦後日本の一番の問題を二つ挙げていました。

  1.  現実にそぐわない憲法、とくに九条の矛盾

  2.  政界における左右の分裂と深刻な対立

 現実とかけ離れた憲法のため、政界では保守と左翼が、賛成・反対の争いを続けています。愛国心が分裂している日本と、氏が批判していますが、これは鋭く、貴重な意見です。日本国憲法が、東京裁判史観を具現化したもので、日本人の愛国心を崩壊させる悪法であることから、全てが始まっているのです。

 愛国心が分裂し、政治家が右と左に分かれ、不毛な対立を76年間も続けています。国民精神の根幹が、混乱しているわが国に、きちんとした教育制度の作られるわけがありません。日本の指導者であるべき政治家たちは、この点に気づかないのか、故意に目を逸らしているのか、全く議論をしません。

 以前のブログで、戦後日本の問題点を3つあげました。GHQが解散するに際し、自分たちがいなくなっても、日本が二度と立ち上がれないようにと残したものです。それを私は、「トロイの木馬」と名づけました。

 1. 悪法である「日本国憲法」  2. 反日左翼マスコミ   3. 反日左翼学者

 ウォルフレン氏が、憲法とマスコミを挙げているのは、私と同じ認識だろうと思います。私と氏の違いは、3. の反日左翼学者を、「一握りのエリート官僚」としたところです。エリート官僚を作り出すのは、教育界を支配する学者(教授)たちですから、ここは認識の違いでしょうか。

 私が3つの「トロイの木馬」に固執するのは、GHQの悪辣な意図を、息子たちに分かりやすく説明するためでした。アメリカの政治指導者たちが重要視する、政治の三要素も含まれています。つまり、次のようになります。

 1. 法による統治  ・・ 悪法の「日本国憲法」

 2. 情報による統治 ・・ 反日左翼マスコミ

 3. 教育による統治 ・・ 反日左翼学者 ( 一握りのエリート官僚 )

 しかしアメリカは、日本に悪どい仕掛けをした報いを、今回の大統領選挙で受けました。民主主義国家として、最後の砦である「法による統治」が崩壊しました。アメリカの司法は、バイデン勢力の「不正選挙」を、正しく裁くことができませんでした。「情報による統治」は、醜い偏向報道と情報の遮断となり、アメリカの自由を崩壊させました。

 と、これは余計なお世話なので、本題に戻ります。ウォルフレン氏については、個人的な感情を捨てなくてなりません。酷評が多いとしても、日本への愛の鞭なのかもしれないと、思うことにいたします。

 岩波書店と6人の編者たちが、どんな教育制度の分析をしようと、結論は出ています。ウォルフレン氏の指摘を無視した、「反日の赤い分析」は、もう不要なので、昨晩は、残る2冊の書評を止めようかと思いました。結論が明確なのに、彼らの世迷いごとをブログにする必要があろうかと、思ったからです。

 しかし、続けることにしました。大切な息子や孫たちのためには、世間に流布する悪書の「世迷いごと」を、きちんと指摘しなければなりませんから。

コメント (4)
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