おねっと日記

日々の出来事を感じたままにつづります

今を感謝して

2012年07月22日 | 家族

まわりではブルーベリーの収穫の話題が聴こえてきますが、
我が家のブルーベリーはまだその時を迎えておりません。
何事も奥手のマイガーデン。ゆっくりじっくり待つといたしましょう。



起業して7年が過ぎ、気が付けば「新人」という言葉はもう使えなくなる程になってしまっております。
私の事業もこのベリーのように周りのスピードと関係なく、のんびりマイペースで時を刻んで来ました。
同時代に起業した仲間の活躍を見るにつけあせりを覚えたちょっと前とは違い、今はこれでいいんだなって
身体で感じる事ができるようになりました。

自分の置かれた環境や状況に満足する事。

これが一番生きていく上で大切で忘れてはいけない事なのだと。

58歳の今、現役で居られる事の感謝。
忙しくさせてもらっている、周りへの感謝。
家族の絆を常に感じていられる感謝。

私はシアワセ者だと思います。

で、シアワセな私が今一番心に留めるのはやはり父の事。
先月白内障の手術をし、経過は超順調。
なのに、しばしば眼帯をかけてうろうろする父。
眼帯なんてとっくに必要がないのに思い出したように装備し始めるのです。
理由は単純明快、要するに注目してほしいのです。家族にも近所の人にも(笑)

分かりつつもきつい言葉を投げる私
「いいかげんにしなさいよお」
「だって眼帯していると気をつかってもらえるもの」

そう言ったかと思うと山開きの話題では
「早池峰山と岩手山を一日で登るぞ」
で、あきれて私は
「はいはい、一日にどっちにも行きたかったら足が無くなってからにしたらいいんじゃない?」
するとつかさず父は幽霊のような手振りをしながら
「こうやってかあ?」
「そうそう、ふわふわと簡単に行けるじゃない」

他人が聴いたら恐ろしい会話です(笑)
きっと、私しか父に言えない言葉だと思います。
でも、父がそんな会話を楽しんでいるのもわかります。
「いつもお前に怒られてばかりいる」
と、言いながらいつも私を待っていてくれる父だからです。
老人ホーム・・デイサービス・・という言葉が頭の隅をかすめるのですが、
寝たい時に寝て、好きなお酒を孫たちと晩酌して、一日ひと箱のタバコ、
そんな暮らしをやめられないカレには無縁の場所だろうなあって、しみじみ思うのです。
いつまでも続いてほしいこんな日々の暮らしです。