田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

鞄持ち

2007-09-21 13:55:48 | Weblog
9月20日 木曜日 晴れ
●カミサンはいざ出陣の支度が万端整った。「準備ができたよ、さあ、あとは元気にでかけるだけだよ」というところだ。どこへ? もちろん、息子の結婚式に。はりきっている。

●このところ、カミサンはまさに獅子奮迅の活躍だった。華奢なからだでよくもああ動けるものだと感心する。獅子ならぬ、牛年のカミサンがよく動きまわる。娘たちからは着ていくものの相談の電話がはいる。そのジャンジャンかかってくる電話番すらわたしはしない。「なんの役にもたたないのだから」と、いわれても何も言い返すことはできない。

●そんなわたしにもいよいよ出番がくる。衣装持ちだ。昔読んだ、たぶん三浦哲郎の作品だったと記憶している。旅の踊り子の巡業に同行して、その経験を生かして書いた作品だった。あとがきで、衣装鞄を持ってやったことが書いてあった。あの心境だ。カミサンの衣装の詰まった和服用のバッグ。化粧品そのたもろもろの品の入ったビトンの大型バッグ。試しに両手に提げてみたがかなりの重さになる。

●朝夕はめっきり涼しくなった。このところ、暑さもあって家に閉じこもりがちだった。少し外の空気を吸おうと思う。

●念のため書架から探し当てた。作品名は「夕雨子」だった。著者はまちがいなかった。