田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

鹿沼/鹿沼/鹿沼発信のブログです 麻屋与志夫

2008-08-29 10:52:46 | Weblog
8月29日 金曜日
●ワイドショーや、天候に関する番組でも鹿沼に言及するコメンテーターがおおくなった。勿論あの悲しむべき、女性ドライバ―水没死事件があったためだ。

●昨夜などは、西大芦地区の草久で土砂崩れの危険があるので住民が避難した。と報じていた。いままでも再三この程度のことはあったはずだ。ただニュースにはならなかった。

●今朝はまた黒川が増水していると報じていた。黒川の左岸から川上澄生美術館を望むアングルで濁流渦巻く流れがテレビの画面に映っていた。

●わたしのブログや小説に掲載されている鹿沼を代表する清流である。

●その清流である黒川も、上流の山の植林がないがしろにされているので、大雨がふるとこのありさまだ。

●いつまで続くか分からないが、自然現象だけでなく、いま鹿沼で起きていることにマスコミの目が注がれ続けることをねがっている。

●わたしのブログの訪問者も三ケタとなった。閲覧者は四ケタという日もある。

●これもマスコミで鹿沼のことを連日話題にしてくれているからかもしれない。

●鹿沼が有名になったといっても、あの事件があったからで、よろこんでばかりはいられない。

●痛ましい事件が起きないように市民のひとりひとりが日々の生活を細心の注意をはらって生きることが大切なのだろう。

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吸血鬼浜辺の少女外伝/魔闘学園

2008-08-29 06:31:46 | Weblog
 だから勉強がつらいわけがない。
 ケイコにかぎって、塾がいやなわけがない。
 男の子とトラブッテいるわけがない。

 だからこそなにかいやな予感がする。  
 頼まれもしないのに、麻屋が動いた。  
 分厚い防音扉を押した。
 広い。
 天井からおちてきた光りが複雑に交差する。
 店内はむろん若い客ばかりだ。
 中学生もいる。
 耳をつんざくハードロック。
 ゴシック系の衣装もいる。
 ごていねいに体に包帯をまきつけた群れがいる。
 スモークがたかれ、もうもうとした煙りにアルコールの匂いがする。
 大麻タバコの匂いまでまざりあっている。
 そして妖気。
 クラブにはいるにはもっとも怪しまれる中年オヤジの顔と体に、妖気がうちよせてきた。
 麻屋には覚えのある妖気だった。     
 情報をくれた二荒タカコがきてくれてよかった。
 ケイコがクラブにいたらしいの。    
 中年のオジン。
 ひとりでは入店できなかった。

 ……もしやと疑念をいだいていた。   
 
 この妖気を予感したことが……おれの動いたモチベイションなのか。
 
 もしや、とうたがっていた。

 震源地不明の直下型の地揺れがあった。

 あのあと微震がつづいた。       
 街がゆれている。
 不吉な余震がつづいた。
 体に感じられるだけでも100回は越えている。

 あれが現れたのか?          
 麻屋の予感はそこにいきつく。

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吸血鬼浜辺の少女外伝/魔闘学園 麻屋与志夫

2008-08-29 00:16:10 | Weblog


 大バコだ。              
 地方都市。
 宇都宮のクラブにしては。
 かなりの広さがある。
 地下への階段をなんどか曲がった。
 屈折部には監視カメラが。
 めだたないように。
 設置されていた。
 階段を下りる。
 こういう場所にくるとタカコはいきいきとする。
 麻屋はケイコの失踪について不安を感じていた。
 ただごとではない。
 母親が7時ごろ、時間に遅れないように、森山眞弓事務所の前まで車で送ってきた。
 そこからは塾まで、細い路地をはいって10メエトル。
「がんばってくるからね」
 ケイコはヘッドライトの光の中で。
 ひらひらと手をふっていた。
 いつもの送迎風景。       
 ところが、ケイコは塾に現れなかった。
 なにが、ケイコに起きたのか。
 ケイコはどこに消えてしまったのか?  
 彼女の内面でなにか起きている気配は感じられなかった。
 麻屋はそれを恥じた。
 塾がきらいだ。            
 勉強はもうたくさん。         
 フケちゃおう。
 そうした、ようすはみえなかった。
 ケイコがそんなことをするはずがない。
 成績はつねに学年のトップ。
 県内でも再難関校、宇都宮女子高校への合格が期待されていた。                
 失踪の連絡。             
 めんくらった。
 そして、独自の調査にのりだした。
 家族からたのまれたわけではない。
 塾生への愛情がそうさせた。
 学校とはちがう。
 小学1年生から8年間も教えてきたかわいい塾生だ。                 
「おれの生徒にかまうな」        
 というヌベエ先生のセリフソノママノのきもちだ。 
 いい年コイテ……劇画の世界かよ。   
 塾生たちとの共有した時のながれのなかで鹿沼の街は激変してしまった。
 日本で一番有名な鹿沼中学の定期試験撤廃事件がある。
 日変り担任制度がある。
 きまった担任がいない。
 試験もなんにもない。         
 人よんで『ゲゲゲの鬼太郎学校』。
 この街の子が勉強がつらいなんてことがあるわけがない。                 
 どの中学も勉強にはあまり力をいれていない。
 どの中学もクラブ活動は運動に力をいれている。 
 学生にとっては、天国に一番近い街だ。 
 近隣の街から転校希望者が殺到している。
 人気絶頂の中学校のある街だ。

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