奥様はバンパイア 66
○グシャっと玲加が武にたおれかかってきた。
「玲加。どうした? しつかりしろ」
外では包囲網がくずれた。
エキゾーストノイズをあげて走り去るもの。
アイドリングを威嚇するように周囲にひびかせ――。
前の車輪を高く上げて道路に向かうヤツ。
バラ園の駐車場は騒音のあとで。
にわかに静かになっていく。
「つけてみろ。ヤッラのアジトがしりたい」
「武さん。おれもおなじす。おなじことかんがえていたす」
猛夫の脇にいたノボルが裏口にはしりでる。
あいつらどこからわいてでたのだ。
過激派がいたときには。
章夫兄さんのパーテイがこの化沼に支配していたときは。
ぜんぜんめだたなかったのに。
どこからわいてでたのだ。
このまま玲加ひとりを広い屋敷においておくわけにはいかない。
猛夫たちが5人ほどのこることになった。
それに……うまくいけば敵のアジトをノボルが探り当てて連絡が入る。
ここを事後承諾ということで人狼軍団の前線基地としょう。
そう武は覚悟した。
玲加ははじめての能力を全開したので消耗がはげしかつたのだ。
すやすやとあどけない顔で寝入っている。
「バラの香りか。イイ匂いですね」
猛夫が鼻をひくひくさせている。
武は神代寺のGに連絡をいれた。
シャリファアスマ
pictured by 「猫と亭主とわたし」
あなたのポチが筆者の励みとなります。よろしく。
↓
○グシャっと玲加が武にたおれかかってきた。
「玲加。どうした? しつかりしろ」
外では包囲網がくずれた。
エキゾーストノイズをあげて走り去るもの。
アイドリングを威嚇するように周囲にひびかせ――。
前の車輪を高く上げて道路に向かうヤツ。
バラ園の駐車場は騒音のあとで。
にわかに静かになっていく。
「つけてみろ。ヤッラのアジトがしりたい」
「武さん。おれもおなじす。おなじことかんがえていたす」
猛夫の脇にいたノボルが裏口にはしりでる。
あいつらどこからわいてでたのだ。
過激派がいたときには。
章夫兄さんのパーテイがこの化沼に支配していたときは。
ぜんぜんめだたなかったのに。
どこからわいてでたのだ。
このまま玲加ひとりを広い屋敷においておくわけにはいかない。
猛夫たちが5人ほどのこることになった。
それに……うまくいけば敵のアジトをノボルが探り当てて連絡が入る。
ここを事後承諾ということで人狼軍団の前線基地としょう。
そう武は覚悟した。
玲加ははじめての能力を全開したので消耗がはげしかつたのだ。
すやすやとあどけない顔で寝入っている。
「バラの香りか。イイ匂いですね」
猛夫が鼻をひくひくさせている。
武は神代寺のGに連絡をいれた。
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