奥様はバンパイァ 80
○「犬飼のオババ」
「あっ!?
おまえは‼
吸美のオババ」
「もうやめましょう。
わたしは恨みのラセンは断ち切った。
いつまでも過去の怨念をもちつづける。
その恨みを晴らすことを生涯の目的とする。
そういうことはやめたほうがいいと。
そこにいる武さんと玲加におそわった」
パソコンから映写される3D画像。
Mは神代寺にいるはずなのに。
この争いの場に参加している。
「またわたしをダマス気だね」
オババは3D映画を見たこともないのだ。
まして、パソコンからMの映像がとびだす。
そして臨場感をともなって話しかけられる。
そんなこと信じられるわけがない。
「わたしゃ、イヤダネ。
武がお狐様の娘とつきあうなんざぁ、許せないね」
「オババ。意地をはらないでくれよ」
「だめ」
「わたしからも、おねがいします。
わたしオババ様のためにつくしますから」
「だめ。ダメ」
「人狼の嫁にしてください」
「駄目。
だめ。
ダメ」
「武とつきあうことを、まずは……許してください」
「ダァーメだよ。
なんといわれてもダメ」
「オババ!!! 駄目といういがいのことば知らないのかよ」
「反抗するの、武」
「あぶない」
それまでだまって成り行きを見守っていたGが叫んだ。
オババが杖で武を打ちすえようとした。
オババの瞳が真紅に光る。
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↓

○「犬飼のオババ」
「あっ!?
おまえは‼
吸美のオババ」
「もうやめましょう。
わたしは恨みのラセンは断ち切った。
いつまでも過去の怨念をもちつづける。
その恨みを晴らすことを生涯の目的とする。
そういうことはやめたほうがいいと。
そこにいる武さんと玲加におそわった」
パソコンから映写される3D画像。
Mは神代寺にいるはずなのに。
この争いの場に参加している。
「またわたしをダマス気だね」
オババは3D映画を見たこともないのだ。
まして、パソコンからMの映像がとびだす。
そして臨場感をともなって話しかけられる。
そんなこと信じられるわけがない。
「わたしゃ、イヤダネ。
武がお狐様の娘とつきあうなんざぁ、許せないね」
「オババ。意地をはらないでくれよ」
「だめ」
「わたしからも、おねがいします。
わたしオババ様のためにつくしますから」
「だめ。ダメ」
「人狼の嫁にしてください」
「駄目。
だめ。
ダメ」
「武とつきあうことを、まずは……許してください」
「ダァーメだよ。
なんといわれてもダメ」
「オババ!!! 駄目といういがいのことば知らないのかよ」
「反抗するの、武」
「あぶない」
それまでだまって成り行きを見守っていたGが叫んだ。
オババが杖で武を打ちすえようとした。
オババの瞳が真紅に光る。
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