田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

美姫ちゃん、逆転優勝おめでとう!! 麻屋与志夫

2009-11-07 20:50:27 | Weblog
11月7日 土曜日

●美姫ちゃん。


NHK杯初優勝おめでとう。


よくがんばりましたね。


立派です。


●GGは美姫ちゃんのデビュー当時からのファンです。


●わが家では「尻もち美姫ちゃん」の愛称で呼んでいます。


●みごとな尻もちをついてきましたものね。


どんと美姫ちゃんが、尻もちをついてころがる。


GGはびっくりしてソファから立ち上がる。


そんなリアクションをいくたび経験したことでしょう。


そして美姫ちやんは泣き出したり。


引退説なんかが囁かれたり。


いろいろな挫折を乗り越えて、よくぞこまで頑張ってくれました。


偉かったですね。あとは(GP)ファイナルで優勝。期待してます。


●オリンピックの舞台ではリラックスしてください。


ここまできたらオリンピックの金。


ダイジョウブ。


ガンバレ頑張れ美姫ちゃん。


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リルケのバラ  麻屋与志夫

2009-11-07 18:44:25 | Weblog
11月7日 土曜日

●昨日は新宿御苑でバラの庭園を見てきた。日当たりがいいせいかそれとも施肥が

じょうずなのか、みごとな大輪の花を見ることができた。

●「陽がよく照るからよ」とカミサンは声を尖らせる。たしかに家の庭は日あたり

がよくない。

●「おれが日蔭者だからな」とわたしは自己嫌悪にまみれた声で答える。いつにな

ってもカムバックできない。陽のあたる場所にでられない。このまま田舎に埋もれ

てしまうかもしれない。じぶんの才能のなさを否応なく認めざるを得ない。こんな

わけではなかったのだが。

●最近愚痴がおおくなった。「GGのグチグチ音頭」というタイトルで小説を書いて

みようかしら。と思うほど愚痴を多発している。

●それはさておき、バラの芳香に身をゆだねていると癒される。バラは花もいいが

香りもすばらしい。

●わが家にリルケのバラがある。これは名前のわからなくなってしまったバラにカ

ミサンがつけた名だ。真紅の情熱的なバラだ。香りもすばらしい。かれこれ40年ち

かく咲き誇っている。まだわたしが家業の麻屋と売文に精を出していたころだ。小

説がぼつぼつ売れだしていた。あのとき家業は捨て、再度上京して原稿料だけで生

きる道を選んでいたらどうなっていただろうか。などと悲しく考えることがある。

どうせたいした作家にはなっていなかったろう。それでも恩師木村学司先生の教え

をあのとききいていればなぁ、などと思う日々である。

●「ほかのことで生活がなりたつから小説に集中できないのだと思う。おれの生き

る道は小説だけ。書くことだけ。その覚悟が大切なのだよ……」

●病気の両親をかかえていた。初めての子どもがうまれていた。とても原稿料だけ

では生活がなりたたなかった。だれも助けてはくれなかさった。助けをもとめよう

にもそんな人はいなかった。

●ああするしか仕方なかったのだろう。

●カミサンのバラへの思いはあのころからずっと継続している。いまでは、写真に

バラのあでやかな姿をおさめては、プログにのせている。コメントを寄せてくれる

ともだちもいる。たのしそうだ。でもわたしは男だから……なんとかしてかみさん

にバラの庭、もっと広く日あたりいい庭を提供したいとせっせと売れない原稿を書

いている。

●わたしが陽のあたる場所にでられないかぎり、それは不可能なのだろう。

●でもカミサンにばらの庭園を……という思いは「奥様はバンパイア」の裏ネタと

して生きているはずだ。

●今日もリルケのバラが咲きました。

       

       

       
     
      pictured by 「猫と亭主とわたし

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書きつづけなければならない!!夜明けまで 麻屋与志夫

2009-11-07 10:15:53 | Weblog
11月7日 土曜日

●ひさしぶりで新宿にでた。午後も遅い時間だった。若い時だったらこれからゴー

ルデン街で酒場を探して飲むところだ。一緒に飲んだ昔の文学の友の顔がよぎっ

た。懐かしい顔、顔。そして声。ともかくやむおえぬ事情で都落ちしから50年。信

じられますか。信じられませんよね。GGだってどうしてこんなことになってしまっ

たのか、とても信じられません。この世の中には、じぶんの努力だけではなんとも

ならないことがある。そんなことを考えた。

●過日。U市に在住のAさんから電話があった。しばらくぶりで「飲みませんか」

ということだ。もちろんこころよく受諾。いそいそと隣町までバスででかけた。い

や、沿線の風景がかわったこと。飲むほどにAの昔話につきあうことになった。運

勢のいい男だ。就職も結婚もぜんぶ先方から話があり、それもけっこうな話ばか

り。

わたしには人に世話になった経験があまりない。とくに帰省してからは迫害されっ

ぱなし。ひどい話だ。まあそれは別にして、そのとき同席したMさん。わたしが文

芸首都にいたころの知り合い金達二さんの親戚とのことだった。こんな出会いもあ

る。ひとはどこかで。だれかとつながっている。だから運勢がないのは、文学のと

もとの出会いがないのは、田舎にもどってきたからだと思いしらされた。まわり

にブンガクを志すひとが大勢いる東京に住んでいればなぁ……。唯一の救いはパソ

コンだ。電脳空間には地理的なことは無関係だ。

●さて、もとにもどる。カミサンが同伴だ。だいいち予防接種をうけたばかりだ。

飲むどころではないだろう。新宿御苑に入った。バラ園があった。熱烈なバラ愛好

家のカミサンは大喜び。夢中でカシャカシャはじめた。わたしは少し離れてひとり

で歩きだした。このへんは散文芸術の仲間と逍遥したことがあった。青木くんは亡

くなったとのことだ。わたしのよき論敵だった。生きていればすばらしい小説を書

きつづけたろうに。わたしはケンジさんの小説より青木のほうがすきだった。太宰

的な文章のかけるいい才能をしていた。

●カミサンの黒い小柄なシルエットが一瞬影絵のように見えた。わたしはとうに死

んでいるのかもしれない。恐怖とともに回想の世界からカミサンの姿を眺め、そう

思った。

●でも、走り続けければならない。書きつづけなければならない。夜明けまで。

       

       

       

       

       

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怪しい店子/奥様はバイパイア 麻屋与志夫

2009-11-07 09:12:52 | Weblog
奥様はバンパイァ 67

○電話はすぐにmimaにかわった。

「玲加をヘルプしてくれてありがとう。心配だからGGだけでも、化沼に帰るように

する。BATを召喚する技はすごいエネルギーを消耗するの。武がそばについていて

くれてたすかったわ。これからもよろしくね」

それからまたGとしばらく話をした。

人狼と吸美の両種族が長い間の争いに終止符をうった。

そのことをよく思わないものがいた。

いよいよその姿を現そうとしているのだ。

注意するように。Gからのアドバイスだ。

確かにいままでは吸美族と戦うために。

周囲を威嚇するために。

人狼がむしろ吸血鬼のようにふるまっていた。

人の血もすった。

肉食系としての悪役は全部ひきうけてきた。

これからは敵の姿をあきらかにしていく。

仲良く天国のバラ園でgardenerとして働いていたおれたちを。

ひき裂いた。

神にいらぬことを告げ口したベルゼブブは許せない。

でもその実態がみえない。

名前があっても。

その使い魔である蝿の群れは見たが。

その真の姿がわからない。

携帯を開く。

ノボルの声がとびこんできた。

「おかしいですよ。あいつらどこをアジトにしているとおもいますか」

「……どこだ? どこなんだ」

「フアクトリーですよ。おれたちが乾燥大麻をつくっていたモールの地下室です」 
「そんなバカな」

「この不況ですから、すばやくテナントを探したってことですよ。おれたちの工場

があんなことがあつてダメになったから、かわりの店子をみつけたんですよ」

「それがたまたま暴走族「サタンマリア」だった。そういうことか。ても、おかし

いぞ。族にそんな大金、家賃を払えるわけがないだろうが」

       

       

       

       

       

                     



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