田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

みずたまり/モグラ/バーゴラ

2012-06-11 12:16:05 | ブログ
6月11日 月曜日
●水たまり。
小さな泥濘(ぬかるみ)ができていた。
手のひらほどのくぼみだ。
水が土とまざりあっていた。
子どもの頃、このあたりで近所の友だちと泥団子をつくってあそんだものだった。

●裏庭の木を切り倒した。
哀れ――周囲にのびた根はいままでどおり地下から水分をすいあげている。
地下茎がすいあげた、樹液となるべき水分がじゅくじゅくと地面にふきだしていた。
根っこや幹のきりくちからふきだしている水がたまっていた。

●そのわきの土かがもりあがっていた。
拳(こぶし)ほどの山ができていた。
もぐらだろう……と節ちゃんと話し合った。
もぐらのやまは三箇所ほどあった。
自然の営みに脅威をかんじた。
こんなに狭い庭にも、人目にはふれないが自然が生きているのだ。

●塀の土台がくちていた。
節ちゃんの仕事がふえてしまった。
おりからの雨模様。
ふりだすまえに仕事がおわるといいなぁ。
マルノコで板を切る音がしている。
この建設的な音がすきだ。
わが家におとずれたささやかな変革。
カミサンはバラのバーゴラができたので目をかがやかせている。

●きえてなくなったものもある。
あたらしくできあがってきた裏庭の形。
これからバラを植えるとますますかわってくるだろう。

●切り倒した樹木にはながいことたのしませてくれてありがとう。
と声をかけた。
小さな水たまりを眺めながら過ぎこしかたをおもった。

●このところだいぶ本をよんだ。
作家にとって、本をよむことは、養分を吸収することだ。
この養分をエネルギーとして、いい作品の花をさかせなければ。

●水たまりをみながら、そんなこともかんがえた。



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